新聞読解「働き方ルールどう変わる? 残業時間に上限、「同一賃金」も」
以下、記事の要約です。
政府が進める「働き方改革」には多彩なメニューがありますが、企業や働く人への影響が大きいのは「残業上限規制」と「同一労働同一賃金」の二つでしょう。
まず、もうすぐ4月に始まるのが残業規制です。
労働時間は法律で1日8時間、1週間に40時間と決まっています。
ですが企業と労働組合で協定を結べば残業時間は実質的に青天井となりかねず、法律で上限を設けることになったのです。
ただしそのルールは非常に複雑で、年間で720時間以内、どんなに忙しくても単月で100時間未満とし、さらに2~6か月の平均では80時間以内などとなっています。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- 残業規制は良いことだと思う。
- 働き方改革は中途半端な時期もあった。
- 抜け道があったりするので監視も必要。
- 規則の周知に徹底してほしい。
今後良い環境で働けるといいですね!
認知行動療法講座
就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。
前回に引き続き、例題を使って第6、第7のコラムを作る練習をしていきます。
7つのコラムの練習
以下のコラムから、第6、第7のコラムを考えてみましょう。
・状況:同僚と共に任されたプロジェクトにミスがあり、上司に指摘されてしまった。その翌日、同僚が飲みに誘われているのを見たが、自分は誘われていない。
・気分:1)無力感 70% 2)自責感 70% 3)落ち込み 80%
・自動思考:
1)私はまたミスをしてしまった。どうして私は何をやってもだめなんだろう。②③
2)同僚は上司に飲みに誘われたのに自分は誘われていない。自分は上司に嫌われて
しまったのだ。⑤
3)同僚もミスをしていたが、大したものではなかった。しかし、自分は重大なミスを犯してしまった。自分は役に立たない人間なんだ。①⑥⑨
・根拠:
1)前にも一度、同じ仕事をしている最中にミスをしたことがある。
2)上司が自分の同僚を飲みに誘い、自分は誘われなかった。
3)同僚との作業中に双方の不注意でミスをしてしまった。
・反証:
1)このプロジェクトが始まる前は、問題なく仕事をこなし叱られたこともなかった。
新規プロジェクトに抜擢された。
2)上司からミスの指摘は受けたが、それ以外に文句などを言われることはなかった。
3)ミスは双方の不注意で起こり、どちらが悪いというものでもない。
役に立たないというのは自分で貼ったレッテルで、根拠はない。
ミスをしたら役に立たない人間と決まるわけではない。
第6のコラム:適応的思考
さあ、根拠と反証を元に、適応的思考を作ってみましょう。
まずは1)です。根拠と反証をそのまま繋げ、友人へのアドバイスのように考えてみてください。
「前にも同じ仕事でミスをしたことがあるが、このプロジェクトが始まる前は問題なく仕事をこなしていたし、新規プロジェクトに抜擢されたということは、それだけ信頼されている証拠ではないか」
というようにしてみました。
「極端な一般化」「心のフィルター」といった、元々含まれていた認知の歪みがなくなり、バランスの取れた考えになっているのではないでしょうか。
続いて2) については、以下のようになりました。
「同僚が誘われ、自分が誘われなかったのは事実だが、ミスの指摘を受けただけで嫌われたとする明確な根拠はない」
根拠となっている、同僚が誘われ、自分が誘われていないという状態は事実として受け止め、「上司に嫌われている」という「心の読みすぎ」の認知の歪みが表れている決めつけの部分を反証によって和らげています。
最後に3)についてです。
ここには、「白黒思考」「過大評価・過小評価」「レッテル貼り」の認知の歪みが含まれているようです。
認知の歪みを意識して自動思考とその根拠を見直してみると、「同僚のミスは大したものではないが自分は重大なミスをした」ことにも、「自分は役に立たない人間である」ということにも、明確な根拠が出せていないことがわかるかと思います。
適応的思考としては、このようになるでしょうか。
「同僚との作業中にミスをしてしまったが、双方の不注意で起こったもので、特別自分だけが重大なミスをしたわけではない。役に立たない人間というのは自分が貼ったレッテルであり、ミスをしたことはその根拠とはならない。」
根拠が見つからないのであれば、その自動思考は「思い込み」であると言えます。
起こった事実から判断できることのみを使うことで、現実的な考えを作ることができます。
第7のコラム:心の変化
最後に、気分の変化について考えてみましょう。
無力感、自責感、落ち込みといった自動思考から浮かんだマイナスの感情が、軽減されていれば成功です。
就活対策『電話応対』
リスタートの就活対策講座は、ビジネスマナーについてただ講義を聞く形式ではなく、利用者さん自らで調べ、発表するという形式で進めています。
ただ講義を聞くだけよりも記憶に残りやすいだけでなく、「情報を収集する力」や「他人に伝える力」を磨くことができます。
今日のポイントは、『電話の出方』、『取次の仕方』、『伝言を承る』、『伝言メモ』の4点です!
発表
今回は、このような内容について発表していただけました!
- かかってきたら3コール以内に取る。
- 保留にしてから取り次ぐ。
- 伝言を承る際、社名、氏名を必ず確認する。
- メモには箇条書きで要点を書き出す。
電話応対は、苦手意識を持っている方も多いかもしれません。
聞く必要のある内容や、伝言の伝え方などを正しく知っておくことで、抵抗感を減らし、積極的に受けられるようになりましょう。