認知行動療法講座「5つのコラムの練習」/ 就活対策「ビジネスマナークイズ」
目次
新聞読解「箱根も日帰り、宿泊増狙う南関東」
以下、記事の要約です。
成田・東京と関西を結ぶ、外国人観光客の大動脈とも呼べるルート上にある箱根。
だが箱根での外国人観光客の宿泊数はそう多くない。
温泉の名所ではあるが、外国人観光客は温泉よりも美術館や自然に魅力を感じているようだ。
一方、秩父や川越など、南関東でも大動脈から外れた地域では訪日客が訪れにくい。
「東京」に隣接する各地で、、宿泊客の呼び込みや爆買い対策など、課題解決が求められている。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- 日帰りできるスポットも大切。日帰り客で潤っているのは良い点。
- 外国人観光客が好む民宿は、逆に日本人がなじみにくくなっているかもしれない。
- 温泉以外のポイントで観光客を呼び込むのはアリだと思う。
- 東京以外の地域に外国人観光客が来るのはいいことだと思う。
「温泉」だけにとらわれず様々な魅力をアピールしている箱根にも課題が。
各地で観光に関する課題は見受けられそうですね。
認知行動療法講座
就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。
今回は、サンプルを用いて第4、第5のコラムの練習をしました。
下記の自動思考に対する、「根拠」と「反証」を見つけてみましょう。
サンプル問題
状況
会社で大きなプレゼンの担当に選ばれ、リハーサルをした。周りからはうまくまとめられたのではないか?と言われたが、自分にはまったく自信がない。
自動思考
1)プレゼンは成功させなければいけないのに、全然うまくいかなかった。まとめられていることなど、プレゼンをする以上当たり前のことだ。
2)自信がなく、不安でいっぱいなので、このままやったら本番のプレゼンもうまくいかないだろう。部全体が批判を受けて、自分の肩身が狭くなるに違いない。
1)に含まれる自動思考:心のフィルター、マイナス化思考、べき思考
2)に含まれる自動思考:結論の飛躍、情緒的な理由付け
第4のコラム「根拠」
まず、1)の自動思考については、「全然うまくいかなかった」と考える根拠を挙げる必要があります。
ここでは、「すらすらと言えず、つっかえてしまったところがあった」というところでしょうか。
2)の自動思考については、本番では外部の人も見ているところでプレゼンをする、ということと、自分が強い不安を覚えている、ということが根拠として挙げられます。
第5のコラム「反証」
では、次に反証を見ていきます。
1)の自動思考について、まずは心のフィルターとマイナス化思考に目を向けます。
「全然うまくいかなかった」と、悪かった部分のみが目に入ってしまっているため、上手くいった部分はないか、考えてみます。
まず、マイナス化思考で良いこととして受け入れていないだけで、「うまくまとめられたのではないか」というように褒められているというのが1つですね。
他にも、探してみれば、同僚から「わかりやすかった」と言われたなど、プラスになる部分は隠れているかもしれません。
また、プレゼンは成功させなければいけない、というのは実は「べき思考」です。
もちろん、成功させることが望ましくはありますが、成功させなければ、と考えすぎてもプレッシャーになり、かえってパフォーマンスを落としてしまいます。
例え上手くいかなかったとしても、大きな問題があるわけではない、というくらいに思っていた方が、楽になるかもしれません。
2)の自動思考については、結論の飛躍と情緒的な理由付けが含まれているため、自動思考の内容がすべてネガティブな推測であり、思い込みでしかないことに気づく必要があります。
未来のことはわかりませんし、不安を感じていることは、上手くいかないことの根拠にはなりません。
1)の自動思考と合わせ、上手くいった面に目を向けることができれば、より現実的な予測を立てることもできるかと思います。
就活対策「ビジネスマナークイズ」
今日の就活対策講座は、いつもとは少し趣向を変えて、ビジネスマナーについての問題をクイズ形式でやりました。
講座でやったビジネスマナークイズの一部を紹介します!
問題① 私用で外出するとき
仕事でどうしても必要な忘れ物をしてしまいましたが、それに気づいた家族が届けに来てくれました。
会社の最寄り駅で待ち合わせているので、数分の外出で受け取りに行くことができます。
この場合、どのような行動が適切でしょうか?
①自己判断で外出する
②同僚に伝えて外出する
③上司に断りを入れ、了解を得てから外出する
問題② 仕事が完了したとき
上司から指示されていた仕事がすべて終わったので報告しようと思ったものの、非常に忙しそうにしていました。
こんなときの報告の仕方として適切なものはどれでしょうか。
①簡単に報告書を作成し、上司の机の上に置いておく
②仕事の邪魔にならないよう、上司から声をかけてくるのを待つ
③タイミングを見計らって声をかけ、報告のための時間を作ってもらう
問題③ 他の部署から指示を受けたとき
他の部署の課長から、仕事の指示を受けました。
どのような対応をしますか?
①自分の直属の上司に報告し、指示を仰ぐ
②的確な指示だったので、指示に従う
③丁寧に指示を断る
回答
問題①:③
自分が抜けても仕事に支障が出ないように、必ず上司の許可をとるようにしましょう。
用件や場所、帰社時間を伝えて外出し、戻ったときにも必ず報告が必要になります。
問題②:③
報告を行わなければ、上司には仕事の進行度がわからず、次の指示を出すこともできません。
会議中、来客中であるならば別ですが、そうでなければ忙しそうなときでもタイミングを見て報告することが重要です。
また、報告書を置いておくだけでは、業務が終わったことはわかっても、それに対する意見や次の指示などを上司が出すことができなくなります。
原則として、直接報告するようにしましょう。
問題③:①
仕事の基本は「報告」「連絡」「相談」です。
例え的確な指示であると感じたとしても、自己判断は望ましくありません。
他部署からの指示であったならば、例え上司からの指示であったとしても直属の上司に一度報告し、判断を仰いでください。