コミュニケーション「クロスワード」認知行動療法講座「自動思考チェックの練習」
新聞読解「地域情報を深堀 商機に」
以下、記事の要約です。
特定地域の住民をターゲットにした生活情報を事業に活用する動きが広がってきた。地域SNSが増えているほか、小田急電鉄は様々な沿線サービスを発掘して共通IDで利用できる仕組みをつくった。
プラットフォーマーと呼ばれる巨大企業が一律の情報を不特定多数に発信するのとは反対に、情報の内容や提供対象を限定することで使い勝手や信頼性を高めている。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- ネット予約などを通じてご近所付き合いを増やしていければいいと思った。
- 鉄道会社がSNSやアプリを開発することは、広い分野をしているなと感じた。
- 沿線に目をつけるのは良い視点だと思う。
地域の住民が協力し合えるアプリができるのは心強いですね!
認知行動療法講座
就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。
前回は、自動思考に含まれる「認知の歪み」についての説明をしました。
今回は、例題を用いた認知の歪みのチェックの練習をしました。
自動思考チェックの練習
例題の自動思考に含まれる特徴的な認知の歪みを探してみましょう。
例題
状況:昼頃、友人にメールを送ったが、いつまで経っても返事が来ない。
自動思考①: 私のメールが気に障ってしまったんだ。
自動思考②: 私は友人に嫌われている。どうして自分はいつも人とうまく付き合うことができないんだろう。
自動思考①
この自動思考には、「自己関連付け」が含まれていそうですね。
「自己関連付け」は、何か悪いことがあったときに、その原因が自分にあると考えてしまう認知の歪みです。
メールの返事が来ない理由は色々と考えられるはずなのですが、自分の送ったメールが原因であるという1つの可能性しか考えられなくなってしまっています。
自動思考②
こちらの自動思考には、「結論の飛躍」と「極端な一般化」が含まれていると考えられます。
「結論の飛躍」には2つの種類がありますが、今回は人の考えを決めつけてしまう「心の読みすぎ」が該当します。
メールが返ってこないことから「嫌われている」と考えているのですが、これはあくまで自分の推測であり、確定したことではないのです。
「極端な一般化」は、1度の失敗をいつも起こるものだと考えてしまう認知の歪みです。
「いつも人とうまく付き合うことができない」と考えていますが、実際には毎回毎回失敗しているわけではなく、上手くいかなかったときのことばかりを思い返しているのではないかと考えられます。
コミュニケーションプログラム
リスタートでは、毎週火曜日にコミュニケーションのプログラムをやっています!
言葉の通り、プログラム内で利用者同士コミュニケーションを図ることを目的としたプログラムです。
どんな職場で働くにせよ、多かれ少なかれ必要となるコミュニケーションの能力ですが、一口にコミュニケーションと言ってもその意味するところは多々あります。
プログラム内では、主として以下の能力を磨くことを目標としています。
・言葉以外のコミュニケーションによる情報を受け取る
・グループの一員として協力し、目的を達成する
・自分の言動を周囲がどのように受け止めているかを知る
・情報を誤解なく伝える方法を身に着ける
・自分の希望や意見を相手に伝える
第十回となる今日は、鯖戸善弘さん著作の「コミュニケーションと人間関係作りのためのグループ体験学習ワーク」という本から、個人個人が持っている情報を集めることでクロスワードパズルを解く、というワークをしました。
クロスワード
今回のワークは、クロスワードパズルを解くことです。
ただし、ただのクロスワードではありません。
なんと、最初はクイズの問題文どころか、どこのマスが何番のカギなのかということすらわからないのです!
それを知るためのヒントは、一人一人が持っている情報カードに載っています。
コミュニケーション講座も第十回ということで、今日のワークはとてもスピーディーに進んでいきました。
個々が持っている情報から、その時必要な情報を見つけて積極的に共有し合い、あっという間に答えを導き出すことができました!
今回参加した利用者さんからは、以下の振り返りがありました!
- 話に割り込まないようにタイミングを見ることができた。
- 最初にフォーマットを用意することでイメージを共有しやすくなった。
- 他の人の話を聞いて、今必要な情報を判断できた。
- 思い込みで進めると危険なので、常に他の可能性も考えていないといけないと思った。