ありのままに生きるための自己肯定感講座 ~その20 本当の愛がほしい~
愛されるために、無理をしていませんか?
- 自分の愛の分、相手にも返してほしい。
- 他人が求める自分像を演じている気がする。
- 家事を手伝ったり、仕事を手伝ったりに義務感を感じる。
このあいだ、本音でそう思えたんだ!
みんなにもお話ししたいな!
ラベリングの参考にしてみよう
K君の場合
ふとしたことなんだけど、自分の中にあった本心に気が付けたんだ!
リス太君が残業をしていたので、K君も「僕も手伝った方がいいかな」と考えました。
しかし、実際には早く帰りたいし、事実、週末なので疲労感も。
そこでK君は少しネガティブな感情になったため、マインドフルネスを実行してみました。
「早く帰りたい」けど、手伝わないのは「後ろめたい」、でも残業をしているから手伝ったほうがいいだろうという「義務感」・・・
ここでK君は気が付きます。
もしかしたら「手伝ってくれてありがとう」と言ってほしかった、手伝うことで承認を求めていたのかもしれないと気づいたのです。
これに気づいてから、K君はネガティブから解放されたのはもちろん、ポジティブな気持ちを持ちなおしてきました。
僕も手伝って、一緒に早く帰ろう!
後ろめたさ、義務感に気づいたことで、こんなにも変化があるのです。
もしここでK君が、「後ろめたいのはイヤだから」と割り切って手伝ったとしましょう。
リス太君にもK君の億劫な気持ちが伝わり、申し訳なさも感じるでしょう。
結果、関係はぎくしゃくしていたかもしれません。
マインドフルネスな状態になったK君だからこそ、自分もポジティブになり、リス太君にも本心から喜んでもらえたのです。
こういった状況は家庭でも職場でもあるでしょう。
家事を頑張っている家族、困っている同僚・・・
相手に喜んでほしい、相手からの称賛を求めている、という自分に気づけるだけで、ポジティブになったり、お互いが幸せになれたりするのです。
愛されるために愛を注いでも、失敗する
もしK君がネガティブなまま「認めてもらおう」と思って頑張っても、満足する承認を得られなかったでしょう。
他人に愛してほしいからと無理をしても、うまくいきません。
むしろ、自分を愛することができているからこそ、相手を心から愛することができ、相手にも心から喜んでもらえるのです。
自己肯定感が低いと、喜んでもらうという見返りを求め、自分本位の気遣いになってしまいます。
気遣い・愛情のつもりでも、ありがた迷惑だとか、お節介ととらえられたり、疎ましく思われたりするということです。
そのうえ、相手からの承認を求めているので、相手からの見返り・感謝が思った通りにこなければ、不機嫌になってしまいます。
本当の愛情と依存の違い
この他人からの承認を求める状態が依存です。
自己肯定感が低いため、他人を満たすことで他人に認めてもらおうとします。
自分の本心にはフタをし、「いい人」を演じたり、「強い自分」を演出したりします。
そうして他人から認めてもらうこと、他人からの称賛を得ることで、自分を認めたという気分になる。
いかにして自分が愛してもらえるか、という愛情の注ぎ方です。
これは、自分を満たすために他人を満たそうとしている、「認めてほしい」「愛されたい」という依存状態。
これでは、一見親切に見えても、恩着せがましい、ありがた迷惑だとか、相手からしたら的外れで、感謝を求めて行ったにもかかわらず、肝心の求める「感謝」が返ってこないことも多いもの。
自己肯定感が低い状態では、愛を「与える」行為ではなく、愛を「求めている」行為なのです。
一方、本当の愛情とは、そういった他人からの見返りを期待せず、自分から惜しみなく与えるもの。
自分が愛してもらえるかどうかは関係がなく、心から相手の幸せを願うものです。
注いだ分の愛情の見返りは求めず、「ありがとう」などの言葉も不要なのです。
愛は与えれば、倍で返ってくる
自分で自分を愛することができていれば、誰かに承認・愛・見返りを求める必要はなくなります。
そうして本当の愛情・友情を与えることができるようになります。
本当の愛情を与えられるようになれば、なおさら他人の承認は必要なくなり、逆に本当の愛も返ってくるでしょう。
お互いが幸せになるために、まずは自分の自己肯定感をじっくり高めていきましょう。