認知行動療法講座「スキーマを修正する方法」

コミュニケーションプログラム「趣味について」

今日から、毎週火曜日の午前中には新聞読解プログラムに代わり、コミュニケーションプログラムを行っていきます。

コロナウィルスの関係で開所時間を短縮しているために行えていなかったコミュニケーションの練習をしていきます。

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」をフォーカスした練習を行います。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていくことで関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

コミュニケーションプログラムは、テーマについての発表を行い、それに対して他の利用者さんが質問をするという形で進めて行きます。

今回のテーマは「趣味について」

第一回ではありましたが、質問が飛び交う活気のあるプログラムとなりました!

認知行動療法講座

前回は、スキーマについての紹介を行いました。

今回は、スキーマを修正するためにはどうすればいいか、その方法について考えました。

スキーマを修正する方法

スキーマとは、無くせば良いというものではありません。

スキーマは物事を決めるときの指標となるものであり、もしもスキーマを持っていなければ様々な場面でどのように考えればよいか、行動すれば良いかがわからず、困ってしまうでしょう。

また、自分を苦しめているスキーマであっても、それには必ずメリットとデメリットがあります。

例えば、「完璧にできなければいけない」というスキーマは、完璧を目指すゆえに仕事が進まなかったり、少しの失敗で落ち込んでしまうなどの問題を引き起こします。

一方で、良い結果を出すために努力をするのはもちろん悪いことではなく、このスキーマはそのために役に立つものでもあるのです。

スキーマを修正していくための最も基本的な方法は、

・スキーマ通りに行動しないと、どうなると自分が考えているかを書き出す。
・自分がよくする行動の中から、スキーマに反する行動や態度を取り出す。

という2つです。

スキーマは、自分の中で「前提」となっている考えですが、ネガティブな感情に繋がるような不適応なスキーマはだいたい非現実的なものです。

そのため、あたかもそれは例外かのように目を逸らしているものの、日常の中でそのスキーマと矛盾した行動をしていることも珍しくありません。

スキーマに従わなければどうなるのか、現実的に行動をすることで明らかにすること。

そしてそれが必ずしも予測するほど悪い結果にはならないということを確認していくことで、スキーマを修正していくことができます。

 

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