就活SST「選択理論の実践② 職場に馴染むことができない」
新聞読解「民主主義脅かすフェイク情報」
以下、記事の要約です。
フェイク(ニセ)情報が世界を混乱させている。
ウソやデマが社会に拡散することは昔からあった。
今は高度な技術を使う「事実」まがいの情報が、人々の生活を侵食し、民主主義を脅かしている。
どう克服するればいいのか。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- 都合の良いほうに解釈してしまう
- 不安に付け込むニュースがある
- SNSは誰しも活用しているので浸透しやすい
- 罰則を作ったほうが良い
今後もSNSの活用には十分気をつけていきたいですね!
就活SST
前回から、様々なケースを想定した選択理論の練習を行ってします。
今回は、「職場に馴染むことができない」という場面について考えていきます。
選択理論の実践②
今回選択理論を用いた解決法を考えるのは、以下の例についてです。
Case2:職場になじめない
Kさんは大手電機メーカーの子会社に今年入社し、経理課に配属されました。
不況の煽りで何年か新卒採用をおこなっていなかったため、職場で最も歳が近い人でも、11歳ほど年上の女性です。
Kさんの職場の先輩たちは、すでに仲良しグループが形成されていますが、Kさんはその中に上手く入れずに、淡々と仕事をこなすだけの毎日に嫌気がさしています。
昼休みも、仲良しグループはみんなでお弁当を作ってきて、社内で食べていますが、Kさんは料理をしないので、昼休みもひとりでファストフードなどですませることが多く、職場の先輩とは仕事で必要な会話しかできていません。
もしもあなたがKさんで、もっと職場に馴染みたいと考えているとしたら、選択理論の考え方を使ってどんな行動を起こしますか?
選択理論で考える
今回のポイントは以下の3点です。
①:Aさんの満たされていない欲求を把握すること
②:「コントロールできること」「コントロールできないこと」を区分すること
③:具体的に行動できる見通しを作ること
①:満たされていない欲求
今回満たされていない欲求は「愛・所属の欲求」であると考えられます。
さらに細分化するなら、「一人ではなく誰かといたい」という「所属」の欲求です。
満たす方法は、そのままですがすでに出来上がっているグループに入っていくことになります。
②:コントロールできること、できないこと
毎度おなじみではありますが、一応確認しておきましょう。
自分でコントロールすることができるのは、自分の”思考”と”行為”のみであり、職場の先輩たちを変えることはできません。
そのため、「誰かが声をかけてくれるのを待つ」のではなく、自分から動いていく必要があります。
③:具体的に行動できる見通しを作る
今回重要なポイントは、「これならできそうだ」と思えるような具体的な行動を決めておくことです。
例えば、「仲良しグループが話しているところに話しかけて入れてもらう」という目標を立てても、実現させるのは難しく、実際には声をかけられないかもしれません。
「いつ、だれに、どのように話しかけるか」といった具体性を持たせることで事前にイメージしやすくなり、当日も実行しやすくなります。
仕事で必要な話はしているとのことなので、そこから一歩踏み出す方向で考えてみましょう。
行動の例
今回の行動の例は、
「仕事で必要なことを話すときに、一番仲の良い、あるいは優しい、話しやすい人に今度ランチをご一緒してもいいですか?と聞く」
というものです。
タイミングや話しかける相手を決めておくことで、ぼんやりと「グループに話しかける」とだけ決めるよりも実現がしやすくなります。
もし、それでも話しかけることができなそうであれば、認知行動療法講座でやっているコラム法やアクションプランが役に立ちますよ!