コミュニケーション「オススメの本または映画は?」/認知行動療法講座「第6のコラムの練習」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「オススメの本は?」です。
今回の皆さんの意見はこちらになります!
- サトシの青春
- 無限に魅入られた数学者
- 三国志
- 嫌われる勇気
などなど
皆さんプレゼンしてくれました!
作品の良いところがわかりやすくプレゼンされていて非常に良かったです!
是非気になる作品がありましたら是非見て読んでもらって
そして感想お待ちしております~
認知行動療法講座
前回は、第6のコラム「適応的思考」について説明しました。
今回は、サンプルを用いて第6のコラムを作る練習をしていきます。
サンプル:飲みに誘われなかった
状況
同僚と共に任されたプロジェクトにミスがあり、上司に指摘されてしまった。その翌日、同僚が飲みに誘われているのを見たが、自分は誘われていない
気分
1)無力感 70%
2)自責感 70%
3)落ち込み 80%
自動思考
1)私はまたミスをしてしまった。どうして私は何をやってもだめなんだろう。
2)同僚は上司に飲みに誘われたのに自分は誘われていない。自分は上司に嫌われて
しまったのだ。
3)同僚もミスをしていたが、大したものではなかった。しかし、自分は重大なミスを犯してしまった。自分は役に立たない人間なんだ。
根拠
1)前にも一度、同じ仕事をしている最中にミスをしたことがある。
2)上司が自分の同僚を飲みに誘い、自分は誘われなかった。
3)同僚との作業中にミスをしてしまった。
反証
1)このプロジェクトが始まる前は、問題なく仕事をこなし叱られたこともなかった。
注意を受けたところ以外は上手くいったし進行ペースには問題がない。
2)上司からはミスの指摘を受けただけで、嫌われているから誘われないのだという証拠はない。
3)ミスは双方の不注意で起こり、どちらが悪いというものでもない。
新規プロジェクトに抜擢された。
第6のコラム:適応的思考
それでは、まずは根拠と反証をそのまま「そして」で繋いでみましょう。
1)前にも一度、同じ仕事をしている最中にミスをしたことがある。そして、このプロジェクトが始まる前は、問題なく仕事をこなし叱られたこともなかったし、注意を受けたところ以外は上手くいっており進行ペースには問題がない。
2)上司が自分の同僚を飲みに誘い、自分は誘われなかった。そして、上司からはミスの指摘を受けただけであり、嫌われているという根拠はない。
3)同僚との作業中にミスをしてしまった。そして、ミスは双方の不注意によるものであり、どちらが悪いというものではないし、新規プロジェクトに抜擢されている。
これだけでも、自動思考を裏付けている事実と現実と矛盾している部分の両方を考慮した、バランスの良い考え方になってきました。
あとは、他の人にアドバイスするならどうか、自分の信頼している人ならどのような見方をするかなども考えながら、文章を整えていきます。
1)前にも同じ仕事でミスをしたことがあるが、このプロジェクトが始まる前は問題なく仕事をこなせていたし、現在の進行ペースにも問題は起きていない。
2)同僚が誘われ、自分が誘われなかったのは事実だが、ミスの指摘を受けただけで嫌われているかどうかはわからない。個人的な集まりで声をかけているメンバーにはほかの理由があるのかもしれない。
3)同僚との作業中にミスをしてしまったが、双方の不注意で起こったものであり、点数にするなら60点くらいはつけられる。自分が本当に役立たずなら、新規プロジェクトに抜擢されることもないのではないか。