コミュニケーション「オリンピックで追加して欲しい競技」/認知行動療法講座「判断の基準となる”スキーマ”」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「オリンピックで追加して欲しい競技」です。
今回の皆さんの意見はこちらになります!
- 指相撲
- カバディ
- ボードゲーム
- 電気自動車レース
などなど
今後、是非見てみたい競技が沢山出てきました。
オリンピックがまた一段と楽しみになりましたね!
認知行動療法講座
前回は、アクションプランを立てる方法について説明を行いました。
今回は、自分が物事を判断する”前提”である「スキーマ」について紹介していきます。
判断の基準となる”スキーマ”
ここまで、自分の持つ自動思考を見つけ、それに代わる適応的な思考を探すコラム法や、見つけた適応的思考を実際に行動する中で確かめるためのアクションプランについてなど説明してきました。
複数の場面において自分の持つ自動思考を探していると、だんだんと自分の自動思考に共通するテーマのようなものが見えてきます。
例えば、仕事でミスがあり、
「今回の仕事は失敗だ、みんなから呆れられる」
と考え落ち込んでしまった人が、プライベートでも料理を一品焦がしてしまい、
「今晩の食卓を台無しにしてしまった」とますます落ち込んでしまったとしましょう。
2つの異なる場面において、浮かんでいる自動思考は別々のものですが、このいずれにも「白黒思考」の歪みが含まれています。
どうやらこの人は、「人は何でも完璧にできないといけない」というような考えを持っており、そのことがそれぞれの場面で強く落ち込んでしまう原因となっているようです。
このような、その人の根本の部分にある考えのことを「スキーマ」と呼び、物事の捉え方や、起こす行動に強く影響を与えています。
スキーマは、決してそれ自体が悪いものというわけではありません。
スキーマは物事を判断するのに必須のものであり、スキーマなしで生活することはできないのです。
サラリーマンは、朝起きて顔を洗い、スーツに着替えて出社するという一連の行動の間に、いちいち「起きたほうがいいのかな?」「顔を洗ったほうがいいのかな?」「スーツに着替えたほうがいいのかな?」というように疑問を挟むことはありません。
なぜならこれは、「仕事に行くためにはこの時間に起きるものだ」「顔は洗うものだ」「スーツに着替えるものだ」というように、ひとつひとつの事象について「こうするものなのだ」という思い込みを持っており、それによって迷うことなく行動を決定しているからです。
しかしながら、先ほどの例のように、スキーマが自由な行動を妨げたり、マイナスの感情が浮かぶ原因となってしまうこともあります。
このような、自分にとってネガティブに働くスキーマ(不適応スキーマ)を見直し、作り変えていくことで、ネガティブな感情が浮かぶ機会が減り、生きやすくなっていくのです。