ワークショップ「ベーシックインカムが採用されたらどうなるか」/自己分析「一行で自分を紹介する」
ワークショップ「ベーシックインカムが採用されたらどうなるか」
ワークショップは、意見に対して質問をすることにクローズアップした訓練になっています。
発表者の発表に対して他の利用者さんが質問をし、それに回答していくことで、意見を作るときに欠けていた視点を見つけたり、改善点を見つけていくことができます。
また、質問を考えながら他の人の発表を聴くこと自体も、話を聞くことや疑問点を確認することの練習になりますよ。
今回のテーマは「ベーシックインカムとして毎月全員に10万円が支払われる世界はどんな世界になるか?」です。
コロナ禍による景気の悪化や雇用への不安がある中、注目を集めているのがベーシックインカムです。
国民に対し、政府から最低限の生活を送る為に必要な額の現金を定期的に支給する、というこの政策は、多くのメリットとデメリットを含んでいます。
今回は、そんなベーシックインカムがもしも採用され、毎月全員に10万円が支払われるとしたら、社会にどのような影響が出るのかを考えてもらいました。
また、個人として賛成か、反対かについても発表してもらっています。
このテーマについての利用者さんの意見
- ベーシックインカムには賛成だが、必要となる税金を考えると額はもっと減らしたほうが良いのではないか
- 使い方が定められていないため、ギャンブルなどで使い切ってしまう人がいるのではないかと心配
- 働かなくてもお金をもらえることになれば、就労意欲の減退を招いてしまうのではないか
- 経済的余裕がないと、精神的にも追い詰められてしまうので、そういった人を減らすために賛成
賛成、反対どちらの意見も出てきましたが、賛成の場合も条件付きで、といった意見が多かった印象でした。
財源についてや、就労意欲への影響などが懸念点として挙げられていました。
自己分析講座
前回は、自分らしく生きていた時期の自分は、周囲からはどのように見えていたのか、という内容で発表を行いました。
今回は、ここ数回のプログラムのまとめとして、「一行で自分を紹介する」ことに挑戦してもらいます。
一行で自分を紹介する
ここ数回の自己分析講座は、自分自身の強みやアピールポイントを探すためのものでした。
たとえ、今の自分自身に自信がなくとも、「子供のころに褒められたこと、嬉しかった思い出」や、「自分が輝いていた時間」を振り返ると、その時の自分に確かにあった、良いところが見えてきます。
これは、スキル等というよりは、他者との関わり方や、自身の生き方といった部分です。
また、尊敬する人の憧れる部分を分析することによって、自分自身も持ち得る、アピールポイントにできる点を探すこともできました。
今回は、そういった要素を使って、「私は○○な人間です」という形で、一行で自己紹介する文章を作成するのが目標です。
イメージとしては、就職面接で「自己PRをしてください」と言われたときの一言目、という感じでしょうか。
自分の軸となるポイントを把握しておければ、面接の場でも、聞かれ方に合わせて柔軟に対応できるようになるので、丸暗記するよりもぐっと通りやすくなりますよ!