祝日プログラム「後悔するより反省する」

祝日プログラム

本日は、就労移行支援事業所 リスタートの祝日開所日です。

祝日特別プログラムとして、「後悔」と「反省」の違いについてまとめた特別プログラムを行いました。

1. 失敗を引きずることの意味

人はだれしも、人生において失敗や挫折を繰り返します。
仕事上での失敗はもちろん、受験の失敗や人間関係における失敗など、苦しい体験を多くしていくでしょう。
そのようなとき、あなたはどのように対処し、乗り越えていくでしょうか。

失敗を引きずると、なかなか前に進むことができなくなってしまいます。
何をやるにも慎重になってしまい、新しい挑戦を避けるので、経験を積むこともできなくなってしまい、また失敗して引きずって・・・と悪循環に陥ってしまうかもしれません。
一方で、引きずらない人は失敗を恐れず、次々と課題に挑戦することができます。
その結果、多くの経験を積むことができ、成功体験も増えていくのです。

それでは、失敗を引きずることは、まったくもって無意味な、悪いことなのでしょうか。
実は、そうとは言い切れない部分もあります。
たとえば、小さい頃に池に落ちて溺れてしまった、という経験がある人は、その記憶を強く持ち続けているでしょう。
これは、再度池に落ちて溺れることを防ぐための人間の機能です。
イヤなことや、失敗したことを引きずるのは、繰り返し傷つくことを防ぐための本能的な働きなのです。

重要なのは、引きずることによってブレーキをかけて、そのままにしないことです。
危険を避けるために失敗の記憶を残しておくことは役立ちますが、その記憶に捉われている限り、挑戦することもできません。
そこで、自分に対して害となってしまう悪い引きずり方と、役立てることのできる良い引きずり方を知っておく必要があります。

2.後悔と反省

その場に停滞してしまう悪い引きずり方と、一歩先へ進むために役立つ良い引きずり方は、それぞれ「後悔」と「反省」というように言い換えることができます。
過去に起きてしまったことは、どうやっても変えることはできません。
「なんであんな失敗をしたんだ」「やらなければよかった」とどんなに後悔していても、一歩も前には進めないのです。
しかし、過去に起きたことの意味をどう捉えるかは自分次第です。
「失敗した原因はこうだ」「次は失敗しないようにこうしてみよう」というように、失敗を振り返って反省することが大切です。

3.後悔する人の3つの特徴

人は誰でも失敗や挫折をするものであり、それを引きずってしまうのも仕方のないことです。
しかし、「後悔」という形で引きずっていると、前に進むことができないまま、どんどん気分も落ちていってしまいます。
ついつい後悔してしまうという人は、以下のような思考パターンに陥っていないか、チェックしてみてください。

① 問題や自分に向き合えていない

起きた事実や自分自身に十分向き合っていないため、問題を未解決のまま引きずってしまっている状態です。
次のような特徴があります。
・人や環境のせいにして、解決されるまで待っている
・自分ができることがあるにもかかわらず、それに気づかない
・変えられない現実と自分で取り組める課題の区別がつかないまま悩んでいる

② 何をしたいか、自分の未来が見えていない

自分は何がしたいのか、未来が描けていないために、不満を抱えながらも動けない状態です。
次のような特徴があります。
・心から達成したい夢や目標が見つかっていない
・夢や目標はあっても、何をすれば良いかわからない
・過去の失敗や挫折の経験から、未来を描くことをあきらめている

③ わかっているけど決められない

自分から行動する勇気や今の自分を変える勇気が持てず、決断を先延ばしている状態です。
次のような特徴があります。
・行動を起こすことへの漠然とした不安がある
・もっと良い行動があるのではないかと思い、いつまでも探している
・自分で決めたくないので、誰かが決めてくれるのを待っている

4.失敗や挫折を成長に変える

後悔をしやすい人は、悩みを1つ解決してもまた次の悩みを見つけてしまって、悪循環に陥りがちです。
そこから抜け出すためには、ありのままの自分を知り、自分の弱点を見つけて反省する必要があります。
失敗しないことを目指すのではなく、失敗からうまく学ぶように意識していきましょう。
また、ありのままの自分には、弱点だけでなく「強み」も含まれます。
自分の強みを受け入れて活かし方を考えたり、この先何をしたいか、どんな人生にしたいのかを考えたりすることも重要です。

restart_banner