ワークショップ「病院の待ち時間を減らす方法」
ワークショップ「病院の待ち時間を減らす方法」
ワークショップは、意見に対して質問をすることにクローズアップした訓練になっています。
発表者の発表に対して他の利用者さんが質問をし、それに回答していくことで、意見を作るときに欠けていた視点を見つけたり、改善点を見つけていくことができます。
また、質問を考えながら他の人の発表を聴くこと自体も、話を聞くことや疑問点を確認することの練習になりますよ。
今回のテーマは「病院の待ち時間を減らす方法」です。
病院に行くときの不満点として良く上げられるのが、「待ち時間の長さ」です。
患者の側から不満が出るのはもちろんのこと、病院の側からしても、患者の減少や職員の負担に繋がるため、大きな問題となっています。
特に、待ち時間が一時間を超えてしまうと、一気に不満に感じる人が多い、というデータもあります。
今回は、そんな病院の待ち時間を減らすためのアイデアを考えてもらいました。
このテーマについての利用者さんの発表
- 自分の順番がわかるような画面を設置する
- スマートフォンから呼ばれるまでの時間が分かるようにする
- 休憩室や待合カフェを用意する
- 患者の側で主治医に伝えることを準備しておく
病院で長い待ち時間ができてしまう原因はなんでしょうか?
例として、以下のような要因が挙げられます。
・仕事が終わった後や土日など、特定の時間帯や曜日に患者が集中してしまう。
・来院する患者の数に対し、対応できる職員の数が足りていない
・受入可能が可能なスペースや職員の数に対し、患者の数が多すぎる
・業務の効率が悪く、患者への対応に時間がかかってしまっている
待ち時間の軽減のための方法としては、上記への対処の他、「体感的な待ち時間」を減らす、という方法も挙げられます。
クラウドを利用することでスマートフォンから順番を確認できるようにし、院内で待たずに安心して外出ができるだけでも、待ち時間によるストレスに効果が見込めるでしょう。
また、混雑具合をリアルタイムに表示することができれば、忙しくないタイミングを見計らってきてもらい、患者のストレスと病院側の負担を共に軽減することができるかもしれません。
他にも、順番を確認できることは、「他の人はもう呼ばれているのに自分はまだ呼ばれないのか」と感じることによる不満の解消や、診察室への入退室の際のトラブルを解消することに繋がることも考えられます。