就活SST「誤解なく伝えるためには」

新聞読解「百貨店・衣料の売上高復調」

以下、記事の要約です。

衣料品などを扱う小売り主要12社のうち3社の5月の既存売上高が新型コロナウイルス禍前を上回り、9割まで回復した企業を含めると9社に達した。

コロナ禍の行動制限が解除された3月以降、旅行など外出を意識した衣料品や雑貨のほか、宝飾など高額品が好調だ。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • マスクを外せるようになると化粧品が売れそう。
  • 外出する人が増えているのがわかる。
  • 今まで我慢していた分散財している気がする。
  • 衣料品や雑貨が好調なのに驚いた。

今後は消費者の節約志向にならないように国も支援して欲しいですね!

就活SST

前回のSSTでは、謝罪をする時の言い方や注意点についての話をしました。

今回は、人に誤解なく伝えたいことを伝えるためのポイントを紹介していきます。

誤解なく伝えるためには

人に何かを伝えるというのは、意外と難しいものです。

相手に言いたいことが上手く伝わらなかったり、誤解されてしまったりしたような経験は、誰にでもあるのではないかと思います。

特に、言いにくいことを遠回しに伝えてしまったときや、自分でも何を言っているのかわからなくなってしまったようなときには、相手にも伝わらなくなってしまいます。

相手に伝わるようにするために大事なのは、言葉にする前に、「何を分かってほしいのか」を明確にすることです。

1つ例を出してみましょう。

以下のセリフは、ノー残業デーにも連日22時まで残業している部下に対して、上司からのセリフです。

「毎日かなり仕事を抱えているみたいで大変そうね。残業も多いようだし、ワークライフバランスも考えなければいけないと思って。もしよかったら相談してね」

この言葉を聞いた部下は、どのように感じるでしょうか。

もしかしたら、「大丈夫です。私、仕事好きですし、帰宅してもすることありませんし、気にしないでください」なんて答えが返ってくるかもしれません。

上司の伝えたかったことが「ノー残業デーには残業をしないで帰って欲しい」だったとするならば、見事に伝えたかったことが伝わらなかった例となってしまいます。

誤解なく伝えるために重要なことは、言いたいことの核を明確にすることです。

この例では、もっとも伝えたいことである「定時退社してほしい」という内容をぼかしてしまっています。

確かに、直接伝え辛い内容ではあるかもしれませんが、その結果、「あなたを心配しています」といったメッセージとして伝わってしまっているのです。

キツい言い方にならないようにする配慮は大事ですが、そのために伝える必要のあることが伝わらないのでは本末転倒です。

以下のような言い方であれば、誤解されることもなく伝わるかと思います。

「毎日かなり仕事を抱えているみたいだね。いつもありがとう。残業も多いみたいだけれど、ノー残業デーは残業せずに定時退社してもらえないかな。もし終わらないような状況であれば、仕事の量を調整しよう」

restart_banner