ハローワーク出張講座『今からできる就職の準備』

ハローワーク出張講座『今からできる就職の準備』

本日の午後は、ハローワークから講師の方をお招きし、就職の準備について講座を開いて頂きました!

講座の内容について、一部をご紹介します!

企業が求める人材

企業が見ているポイントは、以下の2点です。

「仕事ができそうか」⇒教えればできるようになりそうか

「働き続けられそうか」⇒予定通り出勤できるか、周囲の人とやっていけそうか

具体的には、以下が重要になります。

①就業態度:就業規則、上司の指示、職場のルールを守ることができる
②労働意欲:積極的に仕事に取り組めるか、周囲の人と一緒にやれるか
③労働習慣:報連相が自分からできるか
④状態安定:定期通院や服薬ができているか、体調不良への対応や感情のコントロールができるか

PCスキルや作業スキルも重要ですが、オープン就労の場合、生活リズムの安定や体調面、精神面の安定がより優先的に重要視されます。

今からできる就労準備

就職のために求められるスキルをまとめると、以下のようになります。

健康管理
食事、定期通院、服薬管理、体調不良への対処、障害理解、援助の要請 など

日常生活
起床、生活リズム、身だしなみ、金銭管理、社会性 など

対人技能
あいさつ、会話、言葉遣い、協調性、共同作業、非言語的コミュニケーション、感情コントロール、意思表示 など

労働習慣
就労意欲、作業意欲、職場ルールの理解、持続力、作業態度、報連相、安定出勤 など

職業適性
作業適性の自覚、作業速度、能率の向上、指示理解、正確性、環境変化への対応 など

これらのスキルを身に着けていくためには、以下のような方法が有効です。

就職後の生活を意識して過ごす

就職活動の準備といえば、履歴書や職務経歴書、あるいは面接の準備などを思い浮かべるかと思いますが、それ以外にも準備が必要なことは様々です。

・あいさつ、言葉遣い、服装、持ち物などの生活態度
・睡眠時間、活動可能時間、遅刻や体調不良の報告などの活動面
・報告、連絡、相談などを自主的に行う自己発信

こういった、就職後に必要となる要素を意識し、日々確認しながら生活していきましょう。

自分の障害を理解し、説明できるようになる

自分の障害について、説明できますか?

以下の要素については、最低限説明できるように準備をしておきましょう。

・手帳の種類
・障害等級
・障害名
・症状
・手帳を取得するまでの過程
・障害に対する配慮

そして、上記に加えて重要なのが、「障害の受容」です。

自分の障害について理解し、どのような環境が合っているのか、無理のない働き方はどのようなものかを伝えられるようにしておく必要があります。

障害への配慮をお願いできるようになる

オープンでの就労においては、障害への配慮をお願いすることができます。

配慮は、多ければいいというものでも、まったくなければ良いというものでもありません。

重要なのは、会社側で対応することができ、働くために必要となる、”適切な”配慮をお願いすることです。

配慮について考える時には、それが「やればできるけどやりたくない」ことではないか、考えてみましょう。

やればできることや、訓練すればできるようになることについては、配慮に頼らず、自分の力でやれるようにした方が良いでしょう。

一方で、持っている障害の特性のため、自分の力でやるのが難しいことに関しては、どのような配慮があればやりやすくなるのか、伝える必要があります。

オープンでの就労の際、求める配慮がなかったり、少なすぎると、今度は「障害受容ができていない」と思われてしまうので注意しましょう。

 

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