コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「小さい頃に作られた自分を苦しめるスキーマ」

コミュニケーションプログラム

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

今回のテーマは「気になっているニュース」です。

本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。

色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!

  • 洋菓子店でわけありケーキガチャ
  • スプラトゥーン3の販売
  • 東京ゲームショウの開催
  • ディズニー著作権が切れる

いずれも今後も気になる内容でしたね!

引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!

認知行動療法講座

今回は、小さい頃に作られ、自分を苦しめているスキーマ(早期不適応的スキーマ)の紹介をしていきます。

小さい頃に作られた自分を苦しめるスキーマ

自分にとって害をなしてしまうスキーマ(不適応的スキーマ)の大部分は、幼い頃の体験によって作られます。

思春期や成人後に新たにスキーマが作られることもあるのですが、生まれたばかりで何も知らなかったところから、両親との関り合いで様々なことを吸収していく時期にかけて、ベースとなるスキーマはすでに作られていくのです。

子どもが成長していく間に、周囲の大人たちとの関係によって作られるスキーマは、大きく5つの種類に分類することができます。

今回は、その分類に沿って、「早期不適応的スキーマ」と呼ばれる、小さい頃に作られたスキーマを紹介していきます。

早期不適応スキーマの大分類

早期不適応スキーマは、大きく5つに分類することができます。

・「ひとりぼっち・つながれない」スキーマ

十分に「愛してもらう」ことができなかった場合に作られるスキーマの分類です。

小さい頃、親から愛してもらうこと、守ってもらい、理解してもらうことが、「自分で自分を肯定する気持ち」、すなわち「自己肯定感」を作っていきます。

逆に不十分であった場合、求めても得られないのであれば、最初から深い人間関係を築かないようにしようとしてしまうのです。

・「自信がない・ひとりじゃできない」スキーマ

新しいことに挑戦し、成功したという体験が自信となり、様々なことに挑戦できるようになります。

しかし、何かに挑戦して失敗する度に親から厳しく叱責されてしまったり、そもそも不安から挑戦することを認めてもらえなかったなら、そういった自信をつける機会を失ってしまいます。

結果として、自分で何かをしたら失敗するんじゃないかという不安から、新しいことに挑めなかったり、他の人に依存したりするようになってしまいます。

・「他者優先」スキーマ

自分のことと他人のこと、どちらかを一方的に優先するのではなく、両方が納得するように努めることが、対人関係では重要です。

しかし、小さい頃に自分の要求を親に全然受け入れてもらえなかったり、幼い妹弟や、あるいは親自身の世話をしなければいけなかったりすると、「自分のことは二の次にして、他者のために行動しなければいけない」といったスキーマができてしまいます。

結果として、自分の気持ちや考えを表現することができず、他者に嫌われないように、自分を押し殺してしまうようになってしまうかもしれません。

・「がんじがらめ」スキーマ

自由にのびのびと過ごしたり、楽しく遊んだりすることは、モチベーションの維持や、ストレスの対処のために重要です。

小さい頃から規則が厳しかったり、高い目標のために絶えず努力をする必要があり、そういった機会が得られないと、大人になってからも「自由にする」「楽しく過ごす」ことに強い不安を抱くようになってしまいます。

常に休みなく努力を続けるのは、一見すればいいことのように思えるのですが、自分に厳しく、無理を重ねることになるので、心身の健康を崩してしまうでしょう。

・「野放し」スキーマ

「他者優先」スキーマとは逆に、自分の気持ちや考えを優先し、他者を思いやることができなくなってしまうパターンもあります。

親が過剰に放任していたり、欲しがるものを何でも与えていたなど、物事の限度や社会的ルール、他の人への思いやりを知る機会が足りなかった場合に作られやすいスキーマです。

自律的に行動したり、自分の欲求や衝動をうまくコントロールできないため、対人関係に悪影響を及ぼしてしまいます。

 

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