祝日プログラム「コーピング日記」
祝日プログラム
本日は、就労移行支援事業所 リスタートの祝日開所日です。
祝日特別プログラムとして、今回は、思い込みチャートに挑戦してもらいました。
コーピング日記
頭の中で考えて出した段階では、どのコーピングがどんな時に有効なのか、という実感はまだないと思います。
そこで、実際にストレスを受けたときにコーピングを試してみて、その結果を記録に残しておくことが大切です。
あるストレスを受けたときには効果の薄かったコーピングが、他のストレスに対しては良い効果をもたらす場合があります。
また、同じコーピングを繰り返していると効果が減ってきたり、反対に始めのうちは効果が低かったコーピングが、繰り返し使っているうちに役立つものになっていったりすることもあります。
こういった変化や違いを目に見える形にするため、コーピングの結果には 100 点満点で点数を付けておくと良いでしょう。
コーピングの検証のために役立つのが「コーピング日記」です。
コーピングを使うたびに、どんなストレスに対してどのコーピングを使ったのか、結果と感想、点数を書き込んでいくことで、ストレスとコーピングのマッチングを検証することができます。
コーピング日記の例
〇日時
1月12日
〇ストレス体験
同僚が出世した。
自分だけ取り残されたように感じ、焦りを感じた。
〇使ったコーピング
ひとりで飲みに行った
〇結果と感想
行きつけの店でいつも通りのお酒を飲んだが、だいぶ効果が薄れてきていると感じた。
金銭面の負担も大きい
〇点数
40点
〇日時
1月15日
〇ストレス体験
後輩に仕事のやり方を指示したら、「自分のやり方は違う」と言われた。
〇使ったコーピング
ひとりで飲みに行った
〇結果と感想
「大したことないよ」と思い、口にも出した。
本当に大したことがないように思えてきて、気持ちが落ち着いた
〇点数
80点
コーピングレパートリーを増やす
コーピングレパートリーは、基本的に増え続けていくものです。
日常的にストレスに対して”意図的な”対処をしていると、「あれもコーピングだ」「これもコーピングだ」というように、リストに入っていなかったコーピングも見えてきます。
新しく見つけたコーピングを実践してまた点数を付けて・・・というように検証を繰り返していくことで、どんどんストレスに対する有効な対処ができるようになっていきます。
また、効果が薄いコーピングであっても、間を空けたらまた有効になるといった場合もあるので、基本的にコーピングレパートリーに含めたコーピングは外さないようにしましょう。