GW特別講座② 怒りのタネに気づく ~アンガーマネジメント~
GW特別講座
リスタートでは、昨日からの1週間をGW期間とし、「GW特別講座」を開催しています。
第2回目となる今日は、アンガーマネジメントについての紹介をしました。
怒りのタネ
怒りの感情が沸いてくる前には、他の感情が存在することがわかっています。
この、怒りとなって燃え上がる前に存在している感情を、「怒りのタネ」と呼びます。
怒りのタネになり得る感情には、以下があります。
①不安
「いやだ」という拒否感や、自分の心や体が脅かされそうな不安感。
自分を守ろうとするため、怒りの感情を呼び覚ます。
②恨み
自分を傷つけた人や出来事を憎み続ける気持ち。
怒りに任せて相手を攻撃してしまいやすい。
③妬み・羨望
相手の良いところを羨む気持ち。
「なぜ自分にはできないのか」「なぜ自分はそうはならないのか」といった怒りが生まれる。
④悲しみ
自分のことを理解してもらえなかった、がっかりした、
といった思いが怒りに変わることもあります。
⑤期待・希望
これらの感情の正体は、「~したい」「~になってほしい」という欲求です。
望んだとおりになれば良いのですが、望みと違う結果になったときには、自分の欲求が満たされないことから怒
りの感情が生まれることがあります。
これら怒りのタネは、自分の思い込みから生まれてきます。
「年下は年上を敬うべきなのに、そうしなかった」
「せっかく作ったのに、食べてくれないなんて」
「言わなくてもこれくらいわかるはずなのに」
上記はすべて、これから怒りの感情が沸いてくるのが予想できるセリフですね。
「べき」「せっかく」「はず」これら3つのワードは、いずれも思い込みを表し、怒りの原因となる要注意ワードです。
自分ルールを見直す
「べき」「せっかく」「はず」といった言葉で表れる怒りの原因となる考えは、すべて「自分ルール」であり、「世間の常識」ではありません。
「自宅にテレビがあるのは当たり前」「今どき、ガラケーなんて古い」「結婚は20代のうちにするもの」など、「自分ルール」を押し付けられて嫌な思いをしたことがある人もいるのではないでしょうか。
自分の持っているルールが、他者の持っているルールと同じとは限らないということを念頭に置くことで、トラブルを防ぎ、怒りを抑制することができます。
例えば、「約束の時間5分前までには到着しているべき」というルールを持っているならば、他者もそう思っているとは限らないという前提の元、「約束の時間5分後までは許そう」など、少しルールを緩めることができれば、格段に楽になるかもしれません。