コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「認知の歪みチェック」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- 神田川親水テラス
- 都心が猛暑で40℃越え
- こどもの寝相が悪いのは実は良いこと
- ジャニ初のコンサート撮影可
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回は、第6のコラム「適応的思考」を実際に作る練習をしました。
今回は、コラム法の復習として、「認知の歪み」を探す練習問題に挑戦します!
認知の歪みチェック
認知の歪みを見つける練習として、様々なシーンとそこで浮かんだ自動思考から、含まれる認知の歪みを見つけてみましょう。
また、どのような考え方であれば、認知の歪みを含まずに受け止めることができるのかも合わせて考えてみてください。
シーン① 仕事でミスをしてしまった
取引先に渡す書類にミスがあり、上司に呼ばれて「ここが間違っているから、いますぐ修正して再提出するように」と、みんなの前で注意された。
自動思考A「また失敗してしまった。どうして自分はこうダメな人間なんだろう」
感情:憂うつ、無力感
認知の歪み:
自動思考B「ささいなミスだし、みんなの前で注意することはないだろう!」
感情:屈辱感、怒り
認知の歪み:
自動思考C「また怒られた。上司はきっと自分のことが嫌いなんだろう」
感情:悲しい、傷ついた
認知の歪み:
それぞれの自動思考について考えてみましょう。
自動思考A「また失敗してしまった。どうして自分はこうダメな人間なんだろう」
自分の失敗を極端に受け取り、そのことだけで自分をダメ人間のように決めつけてしまっています。
その結果、ミスをしてしまったことだけにとらわれてしまい、他のことが目に入らなくなってしまっているようです。
以上のことから、「レッテル貼り」が含まれていると考えられます。
自動思考B「ささいなミスだし、みんなの前で注意することはないだろう!」
「大したミスじゃないのにみんなの前で注意されて恥ずかしい」という思いが飛躍して、イライラから相手にあたってしまっているようです。
これは、「情緒的な理由付け」が含まれていると考えられます。
自動思考C「また怒られた。上司はきっと自分のことが嫌いなんだろう」
たったひとつの出来事で、「上司は自分のことが嫌いだからミスを指摘した」「今後もきっと怒られる」などネガティブな想像でいっぱいになってしまっています。
これは、「結論の飛躍(心の読みすぎ)」が含まれていると考えられます。
認知の歪みを含まない考え方
仕事をしていればミスは起こりますし、それを指摘されるのも良くあることです。
自分のミスをネガティブに受け取ったり、相手の言動に感情的になったりするのではなく、その出来事が起きてよかったことに目を向けるようにしましょう。
「取引先にミスをした書類を送らなくて済んだ」という客観的な事実を受け止めると、気持ちが楽になります。
ミスをしたのは自分で、上司がそれを指摘するのは当たり前のこと。
起きた事実を受け止めて、ポジティブに向き合いましょう。
考え方の例:「取引先に渡す前に気づいてよかった。次に提出するときはもう一度見直そう」