就活SST「個々で異なる基本的欲求の満たし方」
新聞読解「位置情報で職場をカイゼン」
以下、記事の要約です。
位置情報で職場をカイゼンするスタートアップのサービスが相次いでいる。
エイターリンクは清水建設と組み、オフィスで従業員の居場所を見える化するサービスを開発する。
空調の自動調整や社内コミュニケーションの活性化への活用を想定する。
このテーマについての利用者さんの意見
- 作業効率はアップするかもしれないが、プライバシーが気になる
- 個人の居場所を特定するのでなくとも、既存のシステムでやり方はあるのではないか
- コミュニケーションの活性化になると書かれているが、返って誤解を避けるためコミュニケーションをし辛くならないか
- 効率化しようとした結果、個々人の負担が大きくならないかが心配
便利な技術ではありますが、実用のためにはそこで働く従業員のことも考えた仕組みづくりが重要になりそうですね。
就活SST
前回は、自分の行動の動機づけに関わる、”5つの基本的欲求”について紹介しました。
今回は、個々人によって異なる、基本的欲求の満たし方についてのお話です。
個々で異なる基本的欲求の満たし方
5つの基本的欲求は老若男女問わず誰もが持っているものの、その強弱と、満たし方については個々人で違いがある、と前回紹介しました。
この満たし方の違いを決めるのが、”上質世界”と呼ばれるものです。
上質世界は、5つの基本的欲求の1つ以上を強く満たすイメージ写真がたくさん貼り付けられた場所、というようにイメージできます。
そのイメージ写真に含まれるものを手に入れることで、基本的欲求を満たして快適感情を得ることができます。
イメージ写真に含まれるのは、「自分がともにいたいと思う人」「自分が所有したい、経験したいと思うもの」「自分の行動の多くを支配している考え、信条」などです。
具体的に言えば、家族や恋人、親しい友人と一緒にいることや、好きな物を食べたり気に入る服を手に入れること、趣味のスポーツやゲーム、そして尊敬する経営者の書いた書籍や、興味のある講演を聞いて考え方に触れることなどが、上質世界には含まれています。
上質世界の中身は、経験によって追加されていきます。
一方で、一度上質世界に入ったものを外すことは苦痛を伴うため、例えば仲が良かった友人と疎遠になる、といった出来事は大きく動揺を引き起こすこととなるのです。