出張講座『テレワークとは?』
ワークショップ「新幹線の新しいサービスを考える」
ワークショップは、意見に対して質問をすることにクローズアップした訓練になっています。
発表者の発表に対して他の利用者さんが質問をし、それに回答していくことで、意見を作るときに欠けていた視点を見つけたり、改善点を見つけていくことができます。
また、質問を考えながら他の人の発表を聴くこと自体も、話を聞くことや疑問点を確認することの練習になります。
今回のテーマは「新幹線の新しいサービスを考える」です。
新幹線といえば、何を思い浮かべますか?
ワゴンサービスなどの車内販売や、Wi-fi等の長時間乗ることを想定したサービスや、予約システムなど、様々なサービスがありますよね。
よく使っている人と、ほとんど乗ったことがないという人とでは、思い浮かべるものも違うかもしれません。
今回は、そんな新幹線の、新しいサービスを考えてみてもらいました。
このテーマについての利用者さんの意見
- 喫煙者用の車両を用意する。
- 休日の混雑を避けるため、平日と休日で値段を変える。
- 座席指定の際、喫煙の有無等の入力を必要とし、座席選びの参考にできるようにする。
出張講座『テレワークとは?』
本日の午後は、株式会社D&Iより、講師としてHRソリューション事業部の『河南 知希』先生をお招きし、出張講座を開催していただきました。
講座の内容について、一部をご紹介します!
テレワークとは
今現在、求職者の持つ障害は、精神障害の比率が最も多い一方で、企業の募集としては、身体障害の比率が一番多くなっています。
また、応募者の希望としては、事務サポート等のスキルレベルが最も多いのに対し、実は求人のうち3割ほどは一般枠の中途採用と同じレベルを求めているという実態もあります。
総合職や専門職といった求人は、求められるレベルが高く配慮できる事項が少なくなってしまうこともあるため、自身の望むワークスタイルとギャップがないか、意識する必要があります。
企業としても、より多くの障害を持つ人たちを雇用するため、今後は受け入れ幅や雇用方法を拡大していくことが考えられます。
テレワークは、Tele(離れて)とWork(仕事)を組み合わせた造語です。
テレワークは、働く場所で分けると、自宅で働く在宅勤務のほか、移動中や出先で働くモバイル勤務や、本拠地以外の施設で働くサテライトオフィス勤務があります。
この中で、主に障害者雇用で中心となるのは、在宅勤務です。
テレワークを希望する割合は、コロナ禍を経て17倍程にもなりました。
一方で、ハローワークに出ている求人の中で、テレワークがあるのはおよそ1.5%
さらに、完全にテレワークで働けるのはその中の20%ほどしかありません。
そのため、テレワークでの就職を目指す際には、その企業におけるテレワークとはどのようなものか、しっかりと確認する必要があります。
テレワークのメリット
テレワークで働くメリットとして、以下が挙げられます。
・通勤の負担を軽減することができる。
・自宅で働けるので、視覚過敏や聴覚過敏に対処しやすい。
・文章でのやり取りができるので、口頭のコミュニケーションによる問題が起き辛い。
一方で、自分の働けるときに働いて、休みたいときに休みたいためテレワークを希望する、という場合がありますが、勤務時間は決まっているため、勤務地が自宅になるだけで、働き方は通勤する場合と変わらないということには注意が必要です。
テレワーク求人の特徴
テレワークの求人は、作業や、習得が容易なルーティンワークとなっている業務を切り出すことで、幅広い人材に任せることをイメージしたものが多くあります。
そのため、業務時間が短いものが多いのですが、注意点として、「初めは短い時間で始めて、だんだん伸ばしていきたい」といった希望がある場合、可能かどうかは事前に確認しておく必要があります。
というのも、元々あった部署ではなく、業務の切り出しを行っているため、テレワークでの雇用は、就労時間を伸ばすことが難しい場合があるのです。
具体的な業務内容としては、以下が挙げられます。
・調査や手続きなどの人事系業務
・入金処理や清算などの経理系業務
・PCの設定や座席表の作成などの総務系業務
・画像の加工やリサーチなどのマーケティング系業務
テレワークに求められるスキル
優先度の高い順に、以下が挙げられます。
1.安定した就業が見込める(体調管理ができる)
せっかく就職できても、体調が安定せず、1年以内にやめてしまうという事例は、残念ながら少なくありません。
そのため、障害者求人では、体調が安定して、長期間働くことができるかどうかが特に重視される傾向があります。
2.レスポンスが早く、報連相が適切にできる
何かあった際に、すぐに返答が来るかどうか。
必要な報告、連絡、相談ができるかどうか。
一般の求人でも重要なスキルですが、テレワークにおいては直接声をかけることができないため、重視されやすいポイントです。
3.自己解決能力があり、成果を出せる、自立している
自宅で作業しており、何かあった時に咄嗟に企業がなにかをするのが難しいため、問題があった時に自分で解決できるかどうかも大切な要素です。
4.業務に必要なスキルを持っている
もちろん、スキルも大切ではあるのですが、仕事で必要なスキルは、就職してから覚えれば良い、と考えていることがほとんどです。
そのため、最低限必要なPCスキル等が備わっているのであれば、上記3つの要素の方が重要性が高いので注意してください。