コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「3つのコラム」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- 最近人里に野生の熊が多く下りてきている
- パソコンに関するさまざまな資格
- 製薬会社の不祥事が深刻な薬不足に発展
- 東京の今朝の気温が今季最低
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回は、自動思考を見つけ、そこに潜むネガティブな考えを修正する「コラム法」について紹介しました。
今回は、コラム法の第1歩として、自動思考を見つけるための最初の”3つのコラム”について紹介します。
3つのコラム
7つのコラム法では、最初の3つのコラムを1セットとして扱います。
第1のコラム「状況」、第2のコラム「気分」、第3のコラム「自動思考」
これら3つのコラムは、自分の自動思考を見つけることを目的としています。
第1のコラム「状況」
第1のコラムには、気持ちが動揺したり、つらくなったり、不適切な行動をしてしまったりなど、コラム法が必要になった場面の状況について、詳しく書き込みます。
ここでの注意点は、なるべく具体的に記入することです。
状況が具体的であるほど、後々のコラムが作りやすくなるでしょう。
具体的に書き出すには、以下のように、5W1Hの質問を意識すると良いでしょう。
・「それはどこで起こったのか?」
・「そこには何があったのか?」
・「そこにはほかにどのような人がいたのか?」
・「そこで何が起こったのか?」
・「誰がどのようなことを言ったのか?」
・「それはどのような順序で進んでいったのか?」
第2のコラム「気分」
第2のコラムには、そのときの気分や感情を書き込みます。
ここでの注意点として、気分や感情と、自分の”考え”との違いが難しい、という点が挙げられます。
例えば、「落ち込み」「イライラ」などは浮かんできた感情ですが、「無視されたのだ」というのは考えです。
この区別のため、第2の気分では以下のように、”1単語で表現される言葉”を入れるようにしてください。
例)「憂うつ」「不安」「怒り」「罪悪感」「いらだち」「不満」「恥」「悲しい」「困惑」
また、気分が見つかったら、その強さを0~100までの数値で記録しておきましょう。
これは、特に自分を困らせている考えを見つけることと、後々作った適応的思考が望ましいものであるかを判断することに役立ちます。
第3のコラム「自動思考」
第3のコラムでは、第1のコラムに挙げた状況において、第2のコラムに挙げた気分が浮かんだのは、どのように考えたからか?と考えてみます。
認知行動療法では、喜びや悲しみといった気持ちが浮かんでくるのは、”何が起きたか”ではなく”どう考えたか”によると考えます。
そのため、気分、感情の原因を探ることで、その場面で浮かんでいた自動思考を見つけることができるのです。