土曜プログラム「落ち込みから抜ける行動」

土曜プログラム

本日は、就労移行支援事業所 リスタートの土曜開所日です。

土曜開所プログラムとして、今回は落ち込みから抜けるための行動について考えていきます。

行動で気持ちを変える

認知行動療法講座でもやっている通り、「気持ち」と「行動」は、お互いに関連しあっています。

落ち込んでいるときは、活動のためのエネルギーが無くなるため、仕事に身が入らないばかりか、遊んだり、趣味をしたりといったいつもなら楽しいと感じられる行動をする意欲もなくなってしまいます。

しかし一方で、「友達に連れ出されて遊びに行ったら、思ったより楽しくて気が晴れた」というように、行動を起こすことによって気持ちが変化することもあります。

気持ちを直接操作して、落ち込んでいるところから楽しい気持ちになる、なんてことは、残念ながらできません。

しかし、どんな行動を選ぶのか、であれば自分の意思で選ぶことができるため、間接的に気持ちを変えることは可能なのです。

”楽しさ”と”達成感”を得るための行動をリストアップする

落ち込みから抜け出すために起こす行動は、2つの種類に分けられます。

1つは、”楽しさ”を感じられる行動です。

「好きな音楽を聴く」「友人と遊びに行く」「映画を見る」など、自分なりに楽しいと思える行動をリストアップしておきましょう。

もう1つは、”達成感”を感じられる行動です。

「机の掃除をする」「料理を作る」「PCのデータを整理する」など、自分が達成感を感じられると思う行動を同じくリストアップしておいてください。

ここで重要なのは、バリエーションに富んだ行動を含めることです。

そのためには、以下の要素を持つものをそれぞれ出すように意識してみてください。

・効果は少ないが手軽にできる
・少々手間がかかるが効果が大きい
・1人でできる
・誰かとやる

リストを作っていると、「落ち込んでいるときに、こんなことができるわけがない!」と感じられるアイデアも出てくるかもしれません。

しかし、そのように感じられたとしても、リストには含めるようにしてください。

落ち込んでいるときの気持ちと合わない行動であるからこそ、その行動をすることが落ち込みから抜け出すために役に立つということは少なくないのです。

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