コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「根拠と反証から”適応的思考”を作る」

コミュニケーションプログラム

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

今回のテーマは「気になっているニュース」です。

本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。

色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!

  • 大阪関西万博に合わせて作られる新型エスカレーター
  • フードロスの廃棄と新たな雇用になる夜のパン屋さん

いずれも今後も気になる内容でしたね!

引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!

認知行動療法講座

前回は、第4のコラム「根拠」と第5のコラム「反証」を実際に作る練習をしました。

今回は、第6のコラム「適応的思考」についてお話します。

根拠と反証から”適応的思考”を作る

第6のコラムには、第4のコラムと第5のコラムに書き込んだことがらを利用して、自動思考に代わる柔軟で現実的な考えを書き込みます。

適応的思考を作る最も単純な方法は、第4のコラムの”根拠”と第5のコラムの”反証”をそのままつなげることです。

例えば、「私のメールが気に障ってしまったんだ」という自動思考に対して、根拠が「メールをしたのに返信が来ない」こと、反証が「以前にも同じような内容のメールを送ったが、すぐに返ってきた」ことであるならば、そのままつなげて

「メールをしたのに返信が来ないが、以前同じような内容のメールを送った時にはすぐに返ってきた」

とするだけでも、最低限の適応的思考として成立しています。

あとは、以下のように考えながら、より納得のいく表現にブラッシュアップしていきましょう。

・親しい人がこのような状況で、同じような情報を手にして、同じように考えているとしたらどのようにアドバイスするか。

他者に対しては客観的に考えられるのに、自分自身に対しては厳しい見方をしてしまう人は多いものです。

先ほどの例であれば、自分事となると自分のせいではないか、と考えてしまうのに、友人が同じように困っていたなら「まだ見てないだけだよ」と言ってあげられるかもしれません。

・信頼している人が今の自分の状況を知ったら、ほかの見方をする可能性はないか。

他の人の考え方をトレースしてみることで、別の見方に気づくことができます。

あの人ならどのように考えるか、自分になんと言ってくれそうか、と考えてみてください。

・元々の自動思考が当たっていたとして、この先のことを考えたとき、最悪のシナリオはどんなものか。
反対に、最良のシナリオはどんなものか。
そしていちばん現実的なシナリオはどんなものか。

ネガティブな気持ちを引き起こす自動思考は、多くの場合、考え得る最悪に近いシナリオになってしまっています。

それと反対の、最良のシナリオを考えると、「そんなことあるはずがない、バカバカしい」と感じることでしょう。

しかし、最良のシナリオが起こりそうもないバカバカしいことならば、最悪のシナリオもまた然りです。

最悪と最良、両方のシナリオを推測した上で、その中間程度のシナリオを予想してみると、概ねそれが、この先一番起こり得るであろう事柄であると予想できます。

 

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