就活SST
前回は、コントロールができる行動とできない行動について考えました。
今回は、メリット・デメリット分析を用いて、感情を変えるための行動を起こすかどうかの判断をしてみます。

ネガティブな感情を浮かべてはいけないわけではない
落ち込みや不安、イライラなどのネガティブな感情も、選択理論においては自分で選択しているものであると考えます。
しかしだからといって、こういった感情を抱いてはいけないとか、選択しないように立ち回ることが正しいなどというわけではありません。
実は、こういったネガティブな感情も、自分にとって意味があるから存在しているのです。
大事なのは、今の自分にとって、そのネガティブな感情を持ち続けていることが益となるのか、それとも不利益となってしまうのかということです。
そこで、感情のメリット・デメリット分析が役に立ちます。
感情のメリット・デメリット分析
メリット・デメリット分析とは、その事柄が持つメリットとデメリットを比較し、そのどちらが大きいかを比較する分析法です。
例として、落ち込んでいることによるメリットとデメリットについて考えてみましょう。
落ち込みのメリット
- 怒りを抑えることで不和を防ぐ
- 周囲に援助を求める
- 一度逃避し、それ以上傷つくことを防ぐ
落ち込むことのメリットは、大きく3つあると言われています。
まずは、怒りを抑えること。
例えば上司に自分のミスについて怒られたときなど、落ち込んでしまう場面でもあるのですが、同時に怒りの感情も沸いてくる可能性がある場面です。
しかし、ここで怒りを面に出してしまえば、周りから見れば"逆ギレ"となってしまい、大きな悪印象を与えてしまうでしょう。
次に、周囲に援助を求めること。
打算的に感じられるかもしれませんが、社会で生活するにあたって、落ち込んでいる自分を見せることで、周囲に助けてもらおうとするのはおかしな行為ではありません。
最後に、逃避すること。
これも、言葉から悪いイメージを受け取るかもしれませんが、落ち込む場面とはすなわち、自分が傷ついてしまう場面です。
そこから距離を取り、それ以上傷つくのを防ぐことは必要なことだと言えるでしょう。
落ち込みのデメリット
- エネルギーが消耗し、やりたいことができない
- 周囲に援助を求め続けると、呆れられたり、嫌がられたりしてしまう
- 逃避している間、問題の解決ができない
では、落ち込みのデメリットはどうでしょうか。
まず最初に、落ち込むとは、エネルギーが消耗した状態である、ということができます。
そのために怒りの感情を抑えることができるのですが、これは同時に、本来であれば楽しいことを楽しめないなど、全体的な活力を奪うことにもつながってしまいます。
次に、周囲に援助を求めているということについてですが、実はこれは、周囲の行動を変えさせようとする「外的コントロール」の行いです。
誰かが落ち込んでいるのを見たら手を貸そうとするという人でも、それがずっと続けば負担になってしまい、ネガティブな印象を持ってしまうでしょう。
最後に、傷つくことを避ける逃避は、問題の解決を阻害してしまいます。
問題を解決するためには、起きてしまったことを受け入れ、対処していく必要があるのです。
今の自分にとってプラスかマイナスか評価する
落ち込みのメリットとデメリットを挙げましたが、どちらの方が大きいかは一概に言えるものではありません。
今の自分にとってメリットのほうが大きいようであれば、落ち込みを選択し続けるのは、決して悪いことではないのです。
しかし、やりたいことができない、周囲に悪印象を与える、問題の解決が先延ばしになるなどの問題は、時が経つほどに大きくなっていくものです。
もしも、デメリットがメリットを上回っていると感じたなら、行動を起こし、その感情から抜け出す必要があります。
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