発達障害ってどんな病気?⑧~LDって一体なに?~

前回までの記事はコチラ↓

発達障害ってどんな病気?

発達障害ってどんな病気?②~タイプ別の特徴~

発達障害ってどんな病気?④~アスペルガー症候群の特徴~

発達障害ってどんな病気?⑤~アスペルガー症候群診断!~

発達障害ってどんな病気?⑥~トゥレット症候群~

発達障害ってどんな病気?⑦~学習障害診断~

第54回 教えてリス太くん

LDチェックPart2の前に・・・

LDについて詳しく見ていこう!

LDとは一体なに?

LD(Learning DisordersまたはLearning Disabilities)=学習障害

近年では、子どもだけでなく、大人になってから診断を受ける人も

増えている学習障害ですが・・・

定義はこのようにされています。

「学習障害とは,基本的には全般的な知的発達に遅れはないが,

聞く,話す,読む,書く,計算する又は推論する能力のうち特定のものの

習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を示すものである。

学習障害は,その原因として,中枢神経系に何らかの機能障害があると

推定されるが,視覚障害,聴覚障害,知的障害, 情緒障害などの障害や,

環境的な要因が直接的な原因となるものではない。」

 

精神遅滞障害

先天性代謝異常や染色体異常、脳の奇形等が原因となって

日常生活や社会生活への適応が困難になっている状態を言います。

知能指数に応じて軽度~最重度に分類します。

 

軽度はIQ50-60で

小学生程度。社会生活に充分適応できます。

 

中程度精神遅滞障害           IQ45-55程度の場合

重度精神遅滞障害              IQ20-45程度の場合

最重度精神障害         IQ20-25以下の場合

知的障害は全般的な知的機能が低い水準のことです。

勉強の場面では多くの学習項目が苦手です。

学習障害は、基本的には知的発達に遅れが見られない発達障害であるため、

知的障害とは全く別の障害となります。

 

LD(学習障害)とは、基本的には全般的な知的発達に遅れは見られず、

視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、本人の学習に

取り組む姿勢・環境などが学習に支障をきたす大きな医学的な疾患がないにも

かかわらず、聞く・話す・読む・書く・計算するまたは推論するなどの特定の

能力の習得に困難さがみられます。

 

コミュニケーション や位置関係、空間認知なども弱く、運動や遊びの場に

おいても困難傾向があります。

原因は医学的に解明されていません。

中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されています。

 

主な症状と3つの種類

■読字障害(ディスレクシア)・・・読みの困難

欧米では約10~20%の人がこの症状があると言われています。

ディスレクシアは、ギリシャ語で「読むのが困難」という意味です。

文字を書くことにも困難を感じる場合が多いため、読み書き障害と

呼ばれることもあります。文字が読めるのにもかかわらず書けない

場合も書字障害に分類されます。

 

特徴

ひらがなの読み書きが苦手(”わ”と”れ”と”ね”の区別がつかない)

カタカナの読み書きが苦手(”ソ”と”ン”、”ツ”と”シ”の区別がつかない)

特殊音節(拗音・長音・促音)の読み書きが苦手で

小さい文字「っ」「ゃ」「ょ」を認識できない。

読み方に特徴

飛ばし読み、適当読みをするなど文章をスムーズに読めない。

文章を読んでいると、どこを読んでいるのかわからなくなる。

漢字の音読みと訓読みの使い分けができない。

単語や文節の途中で区切った読み方をする。

 

文字の見え方に特徴

書字の際、逆さまに見えるため鏡文字になる。

文字がぼやける・黒いかたまりになっている。

図形に見えるなど違った見え方になる。

認知の仕方が異なります。

 

原因は、情報を伝達し処理する脳の機能がスムーズに働いていないと考えられています。

 

■書字表出障害(ディスグラフィア)・・・書きの困難

英語圏ではディスレクシアの発現率は10%から20%といわれている。

「文字が書けない」「書いてある文字を写せない」などの書く能力に困難がある。

 

書字障害の特徴

・鏡文字や雰囲気で「勝手文字」を書く。

自分では文字を正確に書いているつもりなのに鏡文字になってしまう。

文字を書くという動作が苦手。

・誤字脱字や書き順の間違いが多い。

・黒板やプリントの字が書き写せない、時間がかかる。

・漢字が苦手で、覚えられない。

・文字の形や大きさがバラバラになったり、マス目からはみ出したりする。

原因は、脳内で身体に指示を出し手を動かすという

伝達機能がうまくいっていないいう説が有力です。

 

算数障害(ディスカリキュリア)・・・算数、推論の困難

算数、推論の困難数字や数式の扱いや、考えて答えにたどり着く推論が

苦手な学習障害を算数障害と呼びます。数字に関する能力にのみ障害が

ある人が多いため、算数の学習を始めてから発見される場合がほとんどです。

算数障害の人は数字そのものの概念、規則性、推論が必要な図形の領域を

認識するのが難しいです。

 

特徴

・「1」「2」「3」などの簡単な数字や、

「x」「+」などの計算式で使う記号を理解しにくい。

・繰り上げ、繰り下げができない。

・数の大きい、小さいがよく分からない。

・文章問題が苦手、理解できない。

・図形やグラフが苦手、理解できない。

視覚認知の機能が弱く、数字を揃えて書く、バランスを考える、

文字間の距離感を取るなどが苦手で筆算を書く際に桁がずれること目立ちます。

 

 

成人の学習障害の特徴

・上司の注意を聞いてもうまく理解できず同じ失敗をする。

・電話で聞きながらメモを取れない。

・話がうまくまとめられず企画案を作成できない。

・集団で指示されるのが苦手で会議で辛い思いをする。

・レポートが書けない。

・お釣りの計算や金銭管理ができない。