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第79回 教えて!リス太くん

今回はパニック障害の原因を見ていこう!
パニック障害の原因は?
原因は、今のところまだはっきりしていないところもあります。
脳の中には、脳内神経伝達物質といわれる物質が数種類あり、外界からの刺激に対応して、さまざまな働きをしています。
パニック障害が起こる原因は、恐怖や不安に関係している神経伝達物質「ノルアドレナリン」と、興奮を抑える神経伝達物質「セロトニン」とのバランスが崩れるためと考えられています。
パニック障害は気持ちのもち方でなく、脳内の不安に関する神経系の機能異常に関連していることがわかっています。
脳の3つの部分に通常とは違った変化が起こっていることが指摘されているためです。
脳の各部位のそれぞれがもつ機能に応じて、パニック発作や予期不安、広場恐怖などの症状があらわれていると考えられています。
これらの部位はお互いに関連しあってネットワークを作っています。
(1)大脳
思考や意思などの高度な精神活動にかかわる場所です。
パニック障害ではこの部位のセロトニンの分泌異常により、回避行動などが生じると考えられています。

(2)大脳辺緑系
本能的な不安や興奮が生まれる場所で、ここで分泌されるセロトニンという物質がその調整を行っています。
パニック障害ではこの部位のセロトニンの分泌異常により、漠然とした強い不安が続くのではないかと考えられています。
(3)青斑核・視床下部
青斑核は脳内で警報装置のような役割をしていて危険があるとシグナルを出し、このサインを視床下部がキャッチし血管や心臓、汗腺に反応を起こします。
パニック障害ではこの部位の誤作動により、危険がないのにもかかわらず、パニック発作が起こってしまうのではないかと考えられています。
脳内不安神経機構の異常
パニック障害の原因は完全には解明されていませんが、最近では「脳内不安神経機構の異常ではないか」と考えられています。
ヒトの脳には無数の神経細胞(ニューロン)があり、その間を情報が伝わることで運動や知覚、感情、自律神経などの働きが起こります。

パニック発作や予期不安、恐怖などもこの脳の機能のあらわれで、そこに何らかの誤作動が生じるために起こっていると考えられるのです。
神経細胞間の情報を伝える化学物質(神経伝達物質)やそれを受けとめる受容体(レセプター)の機能の異常が関係しているのではないか、という研究が進められています。
【ノルアドレナリン仮説】
脳の青斑核という部分では、ノルアドレナリンという神経伝達物質を分泌し、危険が迫ったときに警報を発動する神経が作動するようになっています。
パニック障害の場合、このノルアドレナリンの過剰分泌あるいはレセプターの過敏が起きているのではないかと考えられています。
【セロトニン仮説】
ノルアドレナリンにより引き起こされる不安感がいきすぎないよう抑える働きのある、セロトニンという神経伝達物質が、不足したりまたはレセプターが鈍くなっているためではないか、という説です。
また、セロトニンの過剰によるとする説もあります。
【ギャバ・ベンゾジアゼピン仮説】
不安を抑える働きのある神経伝達物質のギャバのレセプターや連結している、ベンゾジアゼピン・レセプターの感受性に問題があるのではないかという説です。
遺伝体質やストレスとの関係
パニック障害の患者の家系には、パニック障害やうつ病、アルコール依存症などの発症率が高いとされています。
うつ病やアルコール依存症も根底には不安が関係しており、不安を持ちやすい体質が何らか関連しているのではないかと考えられます。
ストレスとの関係は明らかにはなっていませんが、体質に加えストレスの多い環境や幼児期のつらい体験などの後天的な要素により発症するのではないかと考えられています。
パニック障害の原因などの一定の基準に従って診断されます。
パニック障害と間違えやすい病気
僧帽弁逸脱症、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、低血糖、褐色細胞腫、側頭葉てんかん、メニエール病、自律神経失調症、心臓神経症、過呼吸症候群、不安神経症 など。
パニック発作と似た発作を起こす病気は、他にも「過呼吸(過換気症候群)」や「甲状腺疾患」などがあり、これらの病気がないことを調べるために血液検査、心電図検査、レントゲン検査などを行います。
パニック発作の出現の仕方
パニック発作はある一定の時間に限り激しい恐怖感や不安感とともに上にあげた症状が、4つ以上ほぼ同時に突然出現し、10分以内にピ-クに達します。
パニック発作はその激しさが最高潮に達した後は30分以内に症状が消え去ることが多いようです。
しかし、一部の患者では半日以上も症状が持続することがあります。
パニック発作が始めて起きてから次の発作が起きるまでの時間は様々です。
多くの人では、1週間以内に第2回目の発作が起きます。
そして、発作は起き始めると次々に連発する事が多いようです。
パニック発作の頻度は、著者の患者140名の統計研究では、発症時には週に3~7回の人が最も多く、診察時には日に1回以上という人が最多になります。
パニック発作ではふつう4つ以上の症状が同時に出ます。
著者の患者140名の統計では、発病時の発作症状数は6つであったという患者が最も多く、初診時には9つの発作症状を持つ人が最も多くなっています。
中には症状数が1~3だけの患者もいます。
これは小発作といいます。小発作は、病気の程度の軽い人、不充分な治療を受けている人、激しい時期が過ぎた経過の長い患者でみられます。
- パニック発作のみを繰り返す
- 予期不安を伴う
- 予期不安や広場恐怖を伴う
- 心気症的不安(心臓病など重い病気なのではないかと気に病む)を伴う
- うつ病を併発する あるいは 後にうつ病を発症する
など、人によりさまざまな病態があります。
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