摂食障害とは?④~過食症~

前回の記事はコチラ↓

摂食障害とは?

摂食障害とは?②~摂食障害チェックリスト~

摂食障害とは?③~拒食症~ 

 

第87回 教えてリス太くん

前回は拒食症を詳しくみていったね

今回は過食症をみていくよ~!

 

過食症 (神経性大食症:BN)

過食症(神経性大食症:BN)にはむちゃ食いを繰り返しながらも体重増加を防ぐために

種々の不適切な代償行為をともなっています。

ストレスが原因で起こることも多く、また逆に過食によるストレスから

精神障害を引き起こすケースも多いです。

摂食障害の1つであり、「過食と嘔吐を繰り返す場合」と

「過食のみを繰り返す場合」の2パターンに分かれます。

 

「過食と嘔吐を繰り返す場合」

食欲のコントロールができなくなり家の中の食糧を食べ尽くしたあと後悔をし、

激しく自分を責め自己嫌悪に陥り抑うつ状態になります。

体重増加を気にして口に指を入れて嘔吐する自己誘発性嘔吐を行い、

食べた事を「なかったこと」にしようとします。

自己誘発性嘔吐によって最初は苦しい思いをして吐いていても、

カラダが慣れると次第に楽に吐けるようになって習慣化し、

「後で吐けるから大丈夫」という安心感から過食がエスカレートしていきます。

このように食べては吐き、食べては吐きを繰り返すのが「過食嘔吐」です。

 

「過食のみを繰り返す場合」・・無茶食い障害

嘔吐や下痢などを伴わず、食欲をコントロールできない状態で過食を繰り返す過食症は、

別名「むちゃ食い障害」とも言われ、短時間で大量の食品を食べ、あまり時間をおかずに

また過食するというサイクルを繰り返すため、精神的・肉体的にストレスがかかり、

さらに過食がエスカレートする悪循環におちいるのが特徴です。

吐かない過食の場合、食べた分だけ蓄積されカロリー過多で肥満になりその結果、

高血圧、糖尿病、動脈硬化、脂肪肝など様々な健康被害などの症状が現れます。

食べてはいけないと分かっているのに止められない自分に強い自己嫌悪を感じ、

引きこもりの生活に陥るなど精神が不安定になる傾向があります。

 

過食症の特徴

異常な食欲をコントロールできずに短時間に、大量の食べ物を食べ、

家にある食べ物を一気に食べ尽くしてしまうほど異常な量を無心で食べ続けてしまいます。

短時間に大量に食事を摂取し、食事摂取に対するコントロール感が失われます。

 

むちゃ食いの反復

むちゃ食いは以下の2つによって特徴付けられます。

普通の人が食べる量よりも明らかに多い食物を食べること。

食べている間には、食べるのをやめることができないなど

自分をコントロールできないという感覚があります。

体重が増えるのを防ぐために自己誘発性嘔吐、下痢・利尿剤・浣腸などの薬剤を誤った使用、

絶食、過剰な運動など不適切な代償行動を繰り返します。

摂食障害は、精神だけではなく、体にも合併症を引き起こします。

 

過食症の症状・合併症

肥満

嘔吐や下剤の乱用を伴わない過食症では、短期間で大幅に体重や体脂肪が増え、肥満を引き起こします。

体重が10㎏以上増加する場合も珍しくありません。

過食症の場合は食べる量はもちろん、パンや揚げもの、深夜のお菓子やカップ麺などの

カロリーの高い食品を大量に取ってしまう傾向があります。

コレステロール値や中性脂肪が上昇し脂肪肝、糖尿病、心筋梗塞、高血圧になりやすいです。

 

嘔吐

過食嘔吐を繰り返す事により栄養失調やカリウムなど体に必要なミネラルが不足しむくみの原因なり、

嘔吐により逆流する胃酸によって食道が炎症を起こし歯のエナメル質が溶け出して

歯がボロボロになる原因になります。

 

下痢

出せば痩せると思い、下剤で下痢をしてしまうケースです。

「たくさん食べても、外に出せば太らない」という危険な思い込みが影響しています。

下剤の乱用で下痢を繰り返すと腸の機能停止や、大腸の粘膜がただれ、

腫瘍ができて出血するなどの症状が起きます。

無理な排出行動を繰り返すうちに、体液なども一緒に排出され、

体に必要なカルシウムやナトリウムなども失われ手足の麻痺や、体の強いだるさなどが起こり始めます。

 

生理不順、無月経

強い栄養失調から生理不順や無月経になります。

無月経が長期に続くと、子宮や卵巣が委縮し、

自力で月経再開が難しくなる場合もあり不妊症の原因になることもあります。

 

抑うつ状態、反社会的行為、自傷行為

摂食障害全体にみられるのが自己嫌悪で、食べすぎたこと、そしてそれを吐くことに対して

やめようと決心するのに、また繰り返してしまい罪悪感を強く感じ

→焦燥感や不安、自己嫌悪を増長

→不安からまた過食すると言った負のスパイラルに陥ります。

過食による強い自己嫌悪から抑うつ症状を引き起こすことがあり、

抑うつ状態が続くと自殺に至る場合注意が必要です。

ストレスから逃れるために万引きやその場限りの異性交遊などを衝動的に行うケースがあります。

 

糖尿病

高血圧と同様、過食が原因で糖尿病になります。

過食をするときには、場合が多いですが、摂取した糖質は吸収が速いため、血糖値の乱降下を招いてしまいます。

過食をするときには、炭水化物や甘い食べ物をたくさん食べるため、血糖値が急激に上がります。

そのため血糖値を下げようとインスリンを過剰に分泌し、膵臓に大きく負担をかけ、機能性低血糖症を招きます。

機能性低血糖症が長期にわたり続くと、その結果として糖尿病を引き起すことも分かっています。

 

吐きだこ

自己誘発性嘔吐を促す時は口の奥に指をいれ無理矢理吐かせようとします。

その為に手の甲が歯にぶつかって手の甲に炎症が繰り返し起きて皮膚が段々が硬くなって吐きだこができます。

 

誤飲

吐きだこを隠すために、手のかわりに道具を使って嘔吐をする促します。

その際にあやまって道具を誤飲してしまうケースがあります。

 

唾液腺の腫れ

過食や嘔吐をすると、食べ物を咀嚼消化しようと唾液がたくさん分泌され

唾液の過剰分泌が続くと耳や顎の後ろの耳下腺や顎下腺がむくんで腫れ上がることがあります。

 

炎症

過食の後に嘔吐を繰り返すと、胃酸の逆流によって食道を傷つけたり炎症を起こしやすくなり、

食道炎、食道癌、逆流性食道炎を起こしやすくなります。

 

冷え、むくみ

過食や嘔吐、食生活の乱れから基礎代謝が低下し、ビタミン・ミネラルの不足、

塩分の過剰摂取、腎臓や肝臓などの内臓機能の低下などによって冷えやむくみが起きやすくなります。

環境や周囲の人によっても症状が深刻になったり、長期化したりするので、しっかりとした治療が必要です。