不安から自分を解放してあげる処方箋 ~その6 一生懸命になるのは悪いこと?~

「一生懸命」「頑張る」は実はストレス!?

K君、お仕事は順調?
今の仕事、上司も先輩もいい人だし、仕事も楽しいしやりがいもあるんだけど・・・
もしそうじゃなかったらって考えると怖いなぁ。
仕事が楽しいと頑張れるけど、そうじゃないと「頑張る」がストレスになるよね。
そうだよね~。
「仕事がイヤ」って言いつつも頑張っている人、すごいストレスだと思うんだ・・・
  • 頑張らなきゃって思う。
  • やりたくないことを頑張るのは疲れる。
  • 仕事はイヤでもやらなきゃいけないもの!
  • 途中で投げ出すと、後悔しちゃう。でも投げ出してしまいたい・・・
やりたくない!を一生懸命頑張るのって、自分の心にはよくないよ。

どうして私たちは頑張っているの?

  • 勉強・仕事が楽しい! だから頑張る!
  • ゲームが楽しい! ずっとやっていたい!
  • 食事って最高! もっと料理を勉強したい!

誰だって、楽しいと思うこと、もっとやりたい、続けたいと思うことはありますね。

そんな素晴らしいことを、あなたはストレスと感じながらやっているでしょうか?

もしかしたら周囲は「そんなに頑張っていて、疲れない?」と思っているかもしれません。

でも楽しいことは、どれだけ一生懸命やっても、寝食を忘れて没頭しても、疲れないどころか、充実感、満足感、達成感があるのではないでしょうか?

好きなことをやっているときは、疲れも「頑張る」こともストレスになりにくいのです。

ゲームはやっぱりずっとやっていたいって思うよね!
これ、「やらなきゃ」とか「頑張らなきゃ」とか思わないよね?
うん、「もっとやりたい」「もっと頑張りたい」って前向きに思えるよ!
でしょ?
これは「いい頑張り」なんだ!

頑張っちゃいけないこと!?

  • 勉強・仕事はイヤだけど、頑張ってやるもの。
  • 楽しいと思っているうちはまだひよっこ。
  • 我慢して頑張るのは当たり前。

誰にだって、苦手なこと、嫌なこと、辛いと感じることはあります。

嫌々やる、少しなら無理をする、我慢は当たり前・・・

こんなふうに感じながら勉強・仕事をしていれば、それは辛いものでしょう。

それこそ周囲が「そんなに頑張っていて、疲れない?」と思われてしまうものです。

こういった頑張りを否定するわけではありません。

生きていくためには一定の我慢や、多少の無理をしなければならない場面もあるからです。

しかし、楽しいと思っていないこと、我慢・無理を嫌々やっていることは、充実感・満足感・達成感を得るまでに時間がかかります。

この頑張りは充実感や達成感を得るためのものかもしれませんが、かなり心のストレスになっているものなのです。

イヤなら辞めてしまえば? しかしこれも実は落とし穴

そんなイヤなことなら、辞めてしまえばいいのです。

しかしここにも落とし穴があります。

  • 「(多少の無理をしても)やり遂げなければいけない」
  • 「(嫌なことでも)やるのは当たり前」
  • 「(我慢をしてこそ)達成感がある」

こんな風に考えがちだからこそ、途中でやめてしまうと自己嫌悪になってしまうのです。

  • 「やり遂げられない自分は、ダメなやつだ」
  • 「嫌なことだからとやらない自分は、周りに比べて劣っている」
  • 「多少の我慢もできないなんて、自分は何にも向いていない」

こんなサイクルです。

イヤだと思いながらやり続けていると、ストレスはどんどん蓄積されていきます。

そのストレスから解放されようとして投げ出したのに、今度は「投げ出すなんて自分はダメなヤツ」と落ち込むのです。

自分の中では「我慢すべき」「やるべき」と思い込んでいるから、我慢して嫌々やる。

そして解放されようとするとまた落ち込む・・・

「耐えている自分はエライ」でしょうか?

たしかにそう見えるかもしれません。

人には向き不向きもあります。

体格や性格もあります。

耐えるのも耐えないのも自分次第ですが、必要のない無理を続ける必要はないのです。

たしかに、生きていく上では、我慢をしなきゃいけない場面もあるよ。
でも、自分で勝手に「こうあるべき」「こうすべき」「こうしなきゃ」と思い込んでいることで、無理をしていることもけっこうあるんだよね~。
そういうこと。
自分の思い込みに縛られていないか、気づけるようになりたいね。

 

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