土曜プログラム「ワンパターン行動から抜け出す」

土曜プログラム

本日は、就労移行支援事業所 リスタートの土曜開所日です。

土曜開所プログラムとして、今回は落ち込んでいるときに陥りやすい”ワンパターン行動”についてご紹介します。

ワンパターン行動から抜け出す

落ち込んでいる間、知らず知らずのうちに、人の行動はワンパターンになっていることが多々あります。

落ち込んでいるときは、自分に自信を持てず、成功する未来が想像できないために、新しいことに挑戦することができなくなります。

そのため、自分が慣れ親しんだ最低限安全だと感じている行動を繰り返し取るようになるのです。

落ち込みは、エネルギーがなくなっている状態なので、理にかなっている状態ではあります。

しかし、その状態で仕事などしようとすると、本来取るべき行動を取ることができないため、さらなる失敗に繋がってしまうこともあるのです。

ワンパターン行動の2つのタイプ

何かしら問題にぶつかり、落ち込んでしまっている場面は、ワンパターン行動が特に起こりやすいタイミングです。

こんな時、人がとる行動は、大きく分けると「闘う」か「逃げる」かの2つです。

「闘う」とは、問題を解決しようとひたすら頑張ったり、努力したりする行動パターンです。

一方で「逃げる」場合は、先延ばししたり、誰かに代わってもらったりすることで解決しようとします。

これらがワンパターン化すると、以下のようになってしまうかもしれません。

例①:「戦う」場合

クレームを受けてしまったので、顧客を何度も訪ねて謝罪と説明を繰り返したが、「しつこい」と言われてさらに悪印象になってしまった。

失敗の分を取り返そうと休憩も取らずに営業活動をした結果、自分の身体を壊してしまった。

例②:「逃げる」場合

上手くいかなかった案件を別の人に代わってもらい、お酒を飲むことで思い通りにならなかった結果を忘れようとした。

その結果、周囲からの心象が悪くなり、次にまた同じような案件が来たときにも対処ができなかった。

これらの場面において問題だったのは、「闘う」「逃げる」というそれぞれの行動の中身ではなく、「行動がワンパターンになっている」ということです。

どちらの行動も、絶対にダメといったものではなく、適度に行えば有効であることは想像できるかと思います。

しかし、同じような行動を繰り返してしまうがために、失敗したり、ネガティブな結果を引き寄せたりといった結果になってしまったのです。

時には粘り強く努力し、時には距離を置き・・・。と、バリエーションを持たせた行動ができるようになることが大切です。

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