祝日プログラム「後悔するより反省する」

祝日プログラム

本日は、就労移行支援事業所 リスタートの祝日開所日です。

祝日開所プログラムとして、今回は不安な気持ちが浮かんでくる原因と、その対処法についてのお話をします。

失敗を引きずることの意味

誰であっても、一切の失敗や挫折なく生きていくことなどできないものです。

仕事上での失敗はもちろん、受験の失敗や人間関係における失敗など、苦しい体験は必ずあるでしょう。

そのようなとき、あなたはどのように対処し、乗り越えていくでしょうか。

失敗を引きずると、なかなか前に進むことができなくなってしまいます。

何をやるにも慎重になってしまい、新しい挑戦を避けるので、経験を積むこともできなくなってしまうのです。

そうなれば、また失敗して引きずって・・・と悪循環に陥ってしまうかもしれません。

失敗をすることは避けられなくとも、失敗を引き摺ることを避けるのは、自分の意思でできることです。

引きずらない人は失敗を恐れず、次々と課題に挑戦することができます。

その結果、多くの経験を積むことができ、成功体験も増えていくのです。

そうなると、失敗を引きずることは、まったくもって無意味な悪いことなのでしょうか。

実は、そうとは言い切れない部分もあります。

たとえば、小さい頃に池に落ちて溺れてしまった、という経験がある人は、その記憶を強く持ち続けているでしょう。

そして、池に近づくのを避けることで、再度溺れてしまうことを事前に防止します。

このように、イヤなことや失敗したことを引きずるのは、繰り返し傷つくことを防ぐための本能的な働きなのです。

重要なのは、引きずることによってブレーキをかけて、そのままにしないことです。

危険を避けるために失敗の記憶を残しておくことは役立ちますが、その記憶に捉われていると、今度は新しく挑戦することもできなくなります。

そこで、自分に対して害となってしまう悪い引きずり方と、役立てることのできる良い引きずり方を知っておく必要があります。

後悔と反省

その場に停滞してしまう悪い引きずり方は「後悔」、一歩先へ進むために役立つ良い引きずり方は、「反省」と言い換えることができます。

過去に起きてしまったことは、どうやっても変えることはできません。

「なんであんな失敗をしたんだ」「やらなければよかった」とどんなに”後悔”していても、一歩も前には進めません。

しかし、過去に起きたことの意味をどう捉えるかは自分次第です。

「失敗した原因はこうだ」「次は失敗しないようにこうしてみよう」というように、失敗を振り返って”反省”することが大切です。

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