休日プログラム「コミュニケーションのテクニック②」
休日プログラム
本日は、就労移行支援事業所 リスタートの休日開所日です。
休日プログラムとして、前回に引き続き、コミュニケーションのテクニックを紹介します!
コミュニケーションのテクニック②
今回も、コミュニケーションを取る上で役立つテクニックを練習していきましょう。
1.違う価値観にケリをつけようとしない
さまざまな人と接していく中で、価値観が違うことや、意見が食い違うことは珍しくありません。
「これは当たり前」「当然の常識」と自分が思っていることが相手と違っていると、イライラしてしまいがちです。
それだけでなく、「相手の考えを正したい」という気持ちが浮かんでくるかもしれません。
ですが、価値観とは人それぞれ違って当たり前のものであり、どちらが正しいというものではないのです。
相手をやり込めて自分の正しさを証明しようとするのではなく、相手の考えを理解するように努めることが大切と言えるでしょう。
例
他の職場から転職してきた社員が、「役員会議でまずは提案をしたい」といってきましたが、あなたはこれまで「提案より先に他の部署に根回しをする」ことが当たり前と考えてきました。
このように、価値観が異なる時には、否定するのでなく、相手の意図を確認してみましょう。
「普通、仕事の段取りとしては先に根回しを行うよね? そんなやり方は間違ってるよ!」
⇒「私は、提案より先に根回しをしておくことが重要と考えているのだけれど、どうして提案からしたいと考えているの?」
2.決めつける言い方はしない
「B型の人はワガママな人が多いから」「九州男児は男尊女卑だから」「最近の若者は甘やかされているから」
このような決めつけた言い方を使われて、イライラした、なんて経験はありませんか?
自分の決めつけに基づいた発言をすると、「自分の考えに固執する面倒な人」と周囲から思われてしまいます。
そうなれば、相手も身構えてしまい、距離を離されてしまうことになってしまうでしょう。
偏見に惑わされず、決めつけない考え方を意識することで、様々な考えが浮かんで視野が広くなり、客観的に物事が見られるようになります。
自分の持つ偏見を書き出す
自分が決めつけで話していないか確認するために、自分の持つ偏見を探してみましょう。
偏見の例としては、以下のようなものがあります。
「転職の多い人は仕事ができない」
「外国人は大雑把」
「A型は几帳面」
3.「でも」「どうせ」「だって」を言い換える
「でも」「どうせ」「だって」
この3つの言葉、ついつい多用していませんか?
「でも」は、都合の悪いことを言われた際にそれを受け入れたくないために使う言葉。
「どうせ」は、何かチャレンジをうながされたり、新しいことに取り組んだりする必要があるとき、事前にできないと予防線を張ることで、自分の身を守る言葉。
「だって」は、言い訳をすることで自分を守ろうとする言葉。
そのいずれも、自信がないために自分を守ろうとするための言葉です。
自分を守るのはもちろん悪いことではありませんし、これらの言葉を使うことで、その場ではラクになるでしょう。
しかし、それは同時に、チャンスを逃してしまったり、いつまで経っても改善ができなかったりと、長期的に見ると自分にとっての不利益をもたらす言葉でもあります。
これらの言葉を使いたくなったら、「どうしたらできる?」「どうしたらいい?」といった言葉に置き換えてみると良いでしょう。
「でも」「どうせ」「だって」を使わないだけでも、周囲からの印象が良くなりますよ。