パニック障害とは?⑤~主な治療法~
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第81回 教えてリス太くん
今日はパニック障害の治療法を見ていくよ!
パニック障害になりやすい人は?
パニック障害の患者さんは、「女性」「若年者」「一等親(親、兄弟、同胞)がパニック障害」の
場合に多いことが知られていますが、だれでもかかる可能性のある病気です。
パニック障害の治療
病院での治療は薬物療法と心理療法(認知行動療法)が中心です。
まずは薬でパニック発作を抑え込み、不安や恐怖感をコントロールできるようになるためには
認知行動療法があります。また食事や睡眠など生活全般を整えていくための食事療法などがあります。
【認知行動療法】
認知行動療法とは、ちょっと心臓がドキドキしただけで「死んでしまうのでは」と
物事を悪い方にばかり考えたり、本来恐怖や不安を感じる必要のないことに過敏に反応してしまうなどの「心の過った反応」を治していくことが目的です。
自分の生活状況や考え方、行動がパニック発作とどう関連しているかを理解し、
電車にのれない、人ごみを歩けないなどの行動をコントロールできるようにしていく訓練療法です。
【自律訓練法(リラクゼーション)】
不安やパニックが起きたときに呼吸法やリラクゼーション法によってコントロールする方法を身につけます。
からだの緊張を解く→心のリラックスを引き起こすことを利用します。
【暴露療法(エクスポージャー)】
不安や恐怖のために避けている場所や状況に少しずつ慣らし、克服した経験をつんで自信をつけていく方法です。
「自分が避けている場所がパニック発作とは関係がない」ことを身をもって確かめていきます。
最初の目標がクリアできたら、少しずつ段階的に目標のレベルを上げていきます。
【薬物療法】
パニック発作はイミプラミンという三環系抗うつ薬が効きます。
この薬は効果を発揮するのに時間がかかり、口渇、便秘、眠気などの副作用が出易いので、
最近はアルプラゾラム、ロラレパム、クロナゼパムといったベンゾジアゼピン系抗不安薬が
まず用いられることが多くなっています。
これらの薬物療法とともに、認知・行動療法も発作を減ずる効果が明らかに認められます。
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