就活SST「『謝る』技術」
目次
新聞読解「円滑承継で廃業防げ 自治体と民間が連携」
以下、記事の要約です。
「後継者不足で中小・零細企業や商店がなくなれば、地域経済は衰退する」。
千葉県成田市の小泉一成市長は危機感を募らせる。
自らも家業の旅館経営に携わった経験があり、地元の経営者仲間が事業承継に悩む姿を間近に見てきた。
同市はや市内の商工会議所は5月30日、民間企業と事業承継の支援に関する業務提携契約を結んだ。
パートナーに選んだのはM&Aの仲介を手がけるバトンズと地元のテレビ局、千葉テレビ放送だ。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- 事業をやりたい人もいると思うのでマッチング活用が大切だと思う。
- 伝統は必要なので伝えていくことを大切にしてほしい。
- ローカルテレビの利用は良いと思う。
- 色々な人にやってもらうと廃業が防げて良い。
長年継続していた事業がなくなってしまうのはもったいなく感じます。
行政と民間が手を組んで、うまく承継していければいいですね!
就活SST
『こ』『ご』で始まる人生における一大イベントは?
高田馬場にある就労移行支援事業所、リスタートでは、水曜日に就活SSTをやっています!
今日もいつも通り、アイスブレイクの「朝までそれ正解」で始まりました。
「子供ができる」「合同説明会」「ごはん」「甲子園出場」など様々なものが出てきましたが、
最終的に残ったのは・・・
Bグループ「婚約」
Cグループ「五輪」
Bグループは数多くの意見が出ましたが、その中で選ばれたのは婚約でした。間違いなく、一大イベントですね!
Cグループの回答は五輪! まさに、来年に控えた大イベントと言えますね!
『謝る』技術
みなさんには、「謝ったのに許してもらえなかった」という経験や、逆に「謝罪されたが表面的なものであるように感じて許せなかった」といった経験はありませんでしょうか?
謝罪の言葉を口にしていても、釈明しているように聞こえてしまったり、誠意がないと感じられてしまったりすると、返って怒らせてしまうこともあります。
いざ、謝罪しなければいけない場面で相手をより怒らせてしまうことがないよう、適切な謝り方を身に着ける必要があります。
まず、以下の例について考えてみましょう。
例題
あなたの飼い猫が、近所に住むAちゃんという子供に噛みついてしまいました。
そのことについて、Aちゃんの親が怒った様子で話してきました。
どのように謝罪するのが良いでしょうか。
①「えっ、うちの猫がAちゃんを?すみません」
②「うちの猫がご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。Aちゃん、お怪我はありませんでしたか?」
③「実は数日前からAちゃんがうちの猫を棒で叩いていまして、注意はしていたのですが……。結果としてケガをさせてしまったことに関してはすみませんでした」
④「Aちゃんが猫を叩いていたので、やめるように注意をしていましたし、トイレの時以外は外に出さないように管理していたのですが。前にもあったんですけど、もしかしたらAちゃんが中から出しちゃったのかしら。いずれにしても、簡単に外に出ることがないように気を付けますね」
①自身の関与については認めている謝罪
自分の飼い猫が関与した、と認めていることで、多少なりとも相手の怒りを鎮める効果はあるでしょう。
ちょっとしたミスなどについての謝罪であればこれで十分ですが、問題が大きい場合には足りない場合もあります。
あまり反省している感じは伝わらず、関与は認めても、責任を取ろうというようには見えないですね。
時には、これくらいの言い方では不誠実に思われてしまう場合もあるので注意が必要です。
②自身に責任があることを認めている謝罪
自身の非であると認め、責任を受け止めているように伝わる上、相手のことを気遣う言葉も伝えているため、謝罪としては特に効果的であると言えます。
一方で、自分の責任であると認めていることで、相手にお詫びの言葉だけでなく、何らかの形で賠償を求められる可能性もあります。
自身が悪いということを伝えるためには最も良いやり方ですが、一方ですべて自分の責任であると認める形になってしまうため、相手側にも責任があると考えている場合はそちらを伝える必要があるかもしれません。
③責任はあるが正当な理由があることを伝える謝罪
「事情の説明+お詫びの言葉」というパターンは、最も多く使われる謝り方かもしれません。
事情の説明をすること自体は必要なのですが、言い方に気を付けなければ言い訳に聞こえてしまうこともあります。
言い訳に聞こえないようにするために最も重要なのは、先にお詫びの言葉を伝えてから、事情を説明するということです。
この例のように先に事情を説明してしまうと、言い訳をしているように見えてあまり印象が良くありません。
「結果としてケガをさせてしまったことに関しては」という表現も、一部では責任を認めているが、すべては認めていないという印象があり、反省が伝わらない可能性があります。
構成を意識したうえで、声のトーンや態度にも気を配ることが重要です。
また、事情を説明した後で、再度お詫びの言葉を付け加えるのも有効です。
④自分には落ち度がないことを匂わせる謝罪
事情について説明し、どのような対処を行うかを伝えているものの、謝罪の言葉がありません。
これでは、弁解しているだけのように感じられ、相手の怒りをより増してしまう恐れがあります。
背景や事情を説明することが重要なのですが、例え自分のせいでないと思っていたとしても、落ち度がないことを匂わせる伝わり方はやめたほうがよいでしょう。
事態がより一層こじれてしまうことを避けるためにも、まずは謝罪の言葉を伝え、相手の言い分を受け止めてから事情を伝えることをおすすめします。
まとめ
謝罪のときに相手が期待するものは、主に「お詫びの言葉」「反省」「責任の受容」「賠償」の4点です。
そのため、これらの要素を満たす謝り方ができれば相手に納得してもらいやすくなります。