GW特別講座④ 何もかもうまくいかないのはなぜ? ~完璧主義チェックリスト~

GW特別講座

リスタートでは、今週1週間をGW期間とし、「GW特別講座」を開催しています。

第4回目となる今日は、”完璧主義”についてのお話です。

完璧主義の問題点

自分は完璧主義だ、と感じている方は、意外と多いかもしれません。

完璧主義は、「100点の結果を出すことができなかったときに、上手くいかなかった部分のみに目を向け、失敗とみなしてしまう考え方」であると言えます。

この考え方は、”認知行動療法”では「白黒思考」と呼ばれ、認知の歪みに含まれています。

完璧主義の考え方は、「完璧を目指して努力するため良い結果を残しやすい」「周囲からも、頑張っている、努力していると一目置かれる」など、プラスに働く部分を持っています。

しかし一方で、常に100点の結果を出すことは現実的ではないため、無理をしてしまったり、自分の挙げた成果に満足できず、落ち込んでしまうなどといったデメリットも多くあると言えるでしょう。

そこで、「完璧主義」な人に目指してほしいのが、”完璧”ではなく、”優れた結果”を目指すということです。

「一体何が違うんだ?」と感じられるかと思いますので、以下に比較表を用意しました。

完璧主義 優れた結果を目指す
1.理由のわからない焦りや、失敗することへの恐怖から頑張ろうとする。 1.自分から何かを創りたいと感じ、熱意によって頑張ろうとする。
2.自分の実績に対して満足感を感じられない。 2.努力の成果から喜びや満足感を得られる。
3.他者に好意を持ってもらったり、尊敬してもらったりするためには、自分の知識や過去の実績を伝える必要があると思う。 3.他者は自分のありのままを受け入れてくれると考えており、知識や過去の実績を意識して相手に伝えようとは思わない。
4.目標を達成できなかったり、ミスをしたりしてしまったとき、自分が悪いと感じて責めてしまう。 4.ミスをすることを恐れず、失敗を成長や学習の機会と捉えることができる。
5.他の人に自分の弱いところを見せてはいけないと感じる。 5.自分の弱いところを他の人に見せることを恐れず、気持ちを共有できる。

あなたは、「完璧主義」と「優れた結果を目指す」のどちらに当てはまりそうですか?

完璧主義チェックリスト

完璧主義の種別 定義
1.身体の完璧主義 魅力的であるためには、完璧な容姿を持っていなければいけないと思う。
2.業績の完璧主義 ミスをしたとき、失敗したとき、仕事などで自分の目標を達成できなかったときにひどく落ち込む。
3.自己認識の完璧主義 他人の好意や尊敬を得るためには自分の業績や才能、知識などで印象を持ってもらう必要があり、反対に失敗を見られてしまったら嫌われてしまうと思っている。
4.感情の完璧主義 孤独感、憂うつ、怒り、不安などのネガティブな感情はあってはならないもので、常に感情をコントロールできていなければ幸福とは呼べないと思う。
5.自尊感情の完璧主義 自分よりも知識を持っていたり、スキルがあったり、成功している人間を見ると劣等感に苛まれる。
6.人間関係の完璧主義 互いを大切に思うのであれば、決してケンカや言い争いをしてはいけないと思う。
7.恋愛の完璧主義 相手の欠点ばかりが気になり、満足することがないため、恋愛関係を長続きさせるのが難しいと感じる。
8.全能感 電車の遅れや他者の失礼な態度に強い怒りや欲求不満を覚えるなど、他者や世間が自分の期待通りにならないと動揺してしまう。
9.強迫性傾向 自分の家やオフィスが完全に清潔で片付いていないと我慢ならず、物事の確認や整理整頓に時間をかけすぎてしまう。

上記のリストにある定義は、いずれも完璧主義に基づいたものです。

すべてでなくとも、自分に当てはまると感じられる項目があったならば、考え方を緩めていくことで楽になるかもしれません。

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