アダルトチルドレンとは⑤~アダルトチルドレンが与える影響~

就労移行支援事業所リスタートの教えて!リス太くんシリーズ

前回までの記事はこちら

アダルトチルドレンに関する記事はこちら

 

第115回 教えて!リス太くん

アダルトチルドレンの特徴について見てきたけど、

実生活の中ではどんな影響が出てくるのかな?

 

生活での6つの影響

①関係依存症

恋愛依存やマザーコンプレックス、エディプスコンプレックス、共依存など、人間関係での依存

 

②物質依存症

アルコールやタバコ、カフェイン、薬物など、特定の物質への依存

 

③過程依存症

ギャンブル、仕事、買い物、摂食障害、セックスなど、特定の行為への依存

 

④問題行動

他者への虐待や暴力の他、自傷や自殺などの行動に繋がることもあります。

 

⑤ストレス性障害

肩こり、脱毛症、心身症、過呼吸、自律神経失調症、ヒステリーなど、

ストレスにさらされることで様々な症状が発症してしまうことがあります。

 

⑥精神障害

抑うつパニック障害、神経症、強迫神経症、不安神経症など、

様々な精神障害が併発することもあります。

 

アダルトチルドレンの3つの不安

①存在することへの不安

幼少期、ありのままの自分を受け入れてもらえなかったことから

別の自分を偽ることで愛されようとしたことから、ありのまま存在することに不安を覚えます。

 

②攻撃されることへの不安

愛されるために作った別の自分を否定されると、攻撃されているように感じてしまいます。

自己肯定感が低く、自分を無価値だと思っているために、誰かからアドバイスを受けたり

指摘や叱責を受けた際に、自分を否定された、悪く思われたと過剰に反応してしまいます。

また、そこから無意識に「攻撃される前にこちらから攻撃する」という考えになってしまう場合もあり、

攻撃されないために他の人に攻撃的に接する、という風に表れることもあります。

 

③見捨てられることへの不安

自分はいつか捨てられるのではないか、という意識から、

・捨てられないようになんでも相手に合わせる
・捨てられる前にこっちから捨ててやろうと考える
・どうせ捨てられるなら初めから関係を持たないほうがいいと思う
・相手が自分と違う考えを持つことを認められず、必死に正当性を主張する

などの行動に出てしまいます。

 

これらの不安を持つ人は、それを他者に否定してもらおうとする傾向があります。

すなわち、「ありのまま存在していい」「攻撃なんてされない」「見捨てたりしない」

ということを、誰かに認めてもらいたいと無意識化に望んでいるのです。

しかし、ミスを責められたリ、指摘を受けたりすることでこれらの不安が高まり、悪化していってしまいます。

人生への5つの影響

 

①希望の欠落

機能不全家族で育ったことにより、生きる希望を見出すことができません

 

②自発性の欠落

親に縛られて生きてきたため、自分で考えて行動することやチャレンジすることができません。

 

③過去への強いこだわり

幼少時の記憶や、過去の自分の失敗への後悔や怒りを引きずり続けてしまいます。

 

④楽しい場面での罪悪感

幼少時から好きにすることができず、楽しむことを阻害されていたために、楽しい場面で罪悪感を感じます。

 

⑤生きる意味の喪失

自己肯定感の低さや無価値観から、生きて行くことの意味を見出せません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です