10月25日 上手に頼めるようになろう!
ワークショップ
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今日は、相手に上手に頼むための方法についてやりました。
仕事の場でも、日常生活の中でも、自分一人ではできないようなことや
手伝ってもらいたいと思うようなことがあると思います。
そんな時、相手に遠慮したり自分だけでできると勝手に判断したりして頼まないと、
仕事を抱え込んでしまい、終わらせなければいけないことが終わらないこともあります。
相手との関係性を崩さない上手な頼み方を身につけましょう。
こんな時どうする?
あなたは、書類を作成する仕事を任されました。
頑張って作成したものの、使ったことがあまりないソフトを使う内容だったため、
あまり自身がありません。
正式に提出する前に、同僚であるAさんに見てほしいと思っているのですが、
Aさんはパソコンを使って作業をしています。
この場面の対応として、まず7種類のセリフについていいところと悪いところを考えました。
①「Aさん、ここの表の調整がうまくいかないんだけど、、、(話し続ける)」
②「Aさん、この書類チェックしてください。」
③「Aさん、ちょっといい?(AさんOK)。この書類チェックしてください」
④「Aさん、今大丈夫?実は、今書類を作成しているんだけど、ちょっと自信なくて・・・少し目を通してもらえると嬉しいんだけど・・・」
⑤「・・・(Aさんが忙しいと判断し、声をかけない)」
⑥「Aさん、ご多忙中恐れ入りますが、この書類の不備をご指摘していただければ幸いです。」
⑦「やっとおわったよ~。ちょっとこれ見といてくれない?(書類を渡す)」
では、それぞれのいいところと悪いところを見て行きましょう。
①「Aさん、ここの表の調整がうまくいかないんだけど、、、(話し続ける)」
良い点:わからないことを素直に聞いている
悪い点:相手の状況を確認せずに、一方的に話し続けている。
②「Aさん、この書類チェックしてください。」
良い点:単刀直入である
悪い点:状況を確認せず、一方的に依頼している
③「Aさん、ちょっといい?(AさんOK)。この書類チェックしてください」
良い点:Bさんの都合を確認している
悪い点:状況は確認しているものの、依頼が一方的
④「Aさん、今大丈夫?実は、今書類を作成しているんだけど、ちょっと自信がなくて・・・少し目を通してもらえると嬉しいんだけど・・・」
良い点:状況確認をしてから説明し、依頼も丁寧
悪い点:言い方がはっきりしていないので頼りなく見える
⑤「・・・(Aさんが忙しいと判断し、声をかけない)」
良い点:相手の都合を最優先している
悪い点:頼めていないので、仕事が滞る
⑥「Aさん、ご多忙中恐れ入りますが、この書類の不備をご指摘していただければ幸いです。」
良い点:言い方が非常に丁寧である
悪い点:同期に話しかけるには丁寧過ぎて不自然に見える
⑦「やっとおわったよ~。ちょっとこれ見といてくれない?(書類を渡す)」
良い点:気軽で親しみやすい、関係ができている相手なら成立する
悪い点:状況確認もせず一方的な言い方で、相手を選ばないと問題になる
上手に「頼む」ためには、4つのステップを意識する必要があります。
ステップ1:相手の状況を確認する
ステップ2:相手の方を向く
ステップ3:依頼を「私メッセージ」と共に伝える
ステップ4:OKならお礼を伝える/BADなら引き下がる
私メッセージ、という聞きなれない言葉が出てきましたが、
これは元々「I message」と言われる英語表現です。
相手を責めないで、自分の気持ちや感じ方を伝える言い方であることが特徴です。
例えば・・・
「仕事を手伝ってくれないからいつまで経っても終わらない!」
→「仕事を手伝ってもらえると(私は)助かります」
「それを貸してくれないと作業が進まない!」
→「それを貸してくれると(私は)嬉しいです」
など、相手に対して頼みたいことがストレートになりすぎず、やんわりと頼むことができます。
口論になってしまっているときなどにはついつい相手を責める「あなたメッセージ」を使いがちですが、
「私メッセージ」に置き換えることで、相手を非難するようなニュアンスがなくなって
受け入れてもらいやすくなります。
読解
職業訓練 国が重点支援
厚生労働省は政府の働き方改革の一環として、
非正規の若年層や子育て中の女性を中心に正社員への転換を後押しするとのこと。
個人向けには職業訓練の費用の国の助成率を引き上げます。
企業向けには中小・中堅を中心に従業員が受ける職業訓練の受講料を減免する方針です。
介護や子育てなどと両立させたい労働者のニーズをくむとともに、深刻な人手不足に悩む企業の支援につなげていきます。
長時間労働の是正や外国人就労の拡大などと合わせて今年度中に実行計画を作る予定です。
この中の非正規労働者への支援として、厚労省は正社員への転換策をもります。
その柱となるのが職業訓練の拡充です。
若者や女性の教育訓練給付を増やし、負担を和らげます。
2017年度から21年度までの5年間を集中的に取り組む期間と位置づけ、
給付拡充で専門技能の習得を後押しし、正社員への転換を促す狙いです。
たとえば、簿記検定やホームヘルパーなどの資格取得を支援するために
費用の2~3割を給付したり、看護師や介護福祉士など、
より専門的な資格の取得の場合は4~5割に増やします。
こうした対策の財源として、雇用保険の積立金を充てる考えです。
雇用保険は労使で折半する保険料と国庫負担で成り立っていますが、およそ6兆円積みあがっており、
政府・与党が積極的な活用を求めています。
正社員となり、収入が安定すれば結婚や出産に踏み切る若者も増えると思われます。
今までも様々な対策をしてきましたが、どれも決め手に欠いていました。
今回も効果は未知数ですが・・・。
日本では新卒採用の比重が大きいため、非正社員から正社員になるのは難しいですよね。
また、正社員となると企業の拘束もきついため、非正社員のように柔軟性を欠く面も・・・。
今後、柔軟性を持たせるような対策も必要だと人材サービス大手のエン・ジャパンは指摘しています。
これを読んで、
・専門技能が習得できれば正社員にもつきやすくなりそう。
・正社員化で結婚や出産と書いてあるが、正社員でも忙しさなどから子どもをあきらめている家庭もあるらしい。
・働こうというモチベーションを上げることも大事
・専門的な資格を持つと就職は有利かもしれないが、入った後、
そのスキルを持つ人がほかにいないとすべて任されて負担が大きくなる可能性もあるのでは・・・
しかし、資格を持っていて損なことはないはず・・・。
少しでも効果が出ることを期待ですね。